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学会で。 - 2005年09月30日(金) 本当は一番華やかな顔で迎えることができたはずなのに。 擦り切れてしまいそうな神経の摩擦や歪みを抱えながら、 輝きを失ってゆく彼女の瞳に気付きながら誰もどうにも出来なくて。 必死で彼女が積み上げてきたものが、 ガラガラと音を立てて崩れ落ちていくのがはっきりと分かった。 砕けた破片を慌てて組み立て直したところで、 出来上がった世界には、何かが失われてしまったのかもしれない。 それなのに、 彼女を心配する気持ちの裏側で、自業自得だと想う気持ちがあったと知って。 責任感の強い彼女が全てを中断せざるを得ない程追い詰めたのは、 周りからのそういう僅かに冷気を纏う眼差しだったような気がした。 将来の夢や計画を、真っ直ぐに話していたのがほんの少し前。 急激に変わってしまった状況に戸惑いながら、酷く切なくなった。 ...
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