思い出すと私は子供の頃から年の暮れから、それもお正月の用意を皆がする時、頃になると、いいしれぬ不安といようか、うつ的な気分になっていた、家の者が楽しそうに、忙しく、いそいそと、お掃除、おせちをしているのに、お正月になっても何故か、みんなは楽しくはしゃいでいるのに、お年玉も貰うのに、気分が沈んでいた、自分でもどうしてそういうサイクルになるのか解らなかった。 それが、母の死によって解った。神様が、私のサイクルをそうしていてくれたはったんや、ということが、わかった、 母は十二月暮れに体の様態が悪くなり、一月一日の夕方亡くなった。 神様は私の神経質で細い神経が、大きなショツクに耐えられるように、小さい時から、ぼつぼつに訓練させて下さってたのや…。と思った。これは不思議とも云えるし自然の優しい仕組みとも思える。 今は母はいつも私の心の中にいてはるし、もう沈まない。 又おかぁちゃん、お正月や、私の心の中に入らはった日がきたなぁ…。 よろしゅう。
|