Art-Hanaの日記

2005年09月10日(土) 銭湯模様

リィ〜ンリィ〜ン、チッ、チィ、リィ〜ン・・・秋の虫の音が聞こえるこの頃になったけど・・・湿度は高く蒸す。時間があったんで銭湯に行ってきた。いつも思うんやが、人それぞれに性に合うというか、お気に入りの洗い場の場所がある。わたしは真ん中が嫌で落ち着かん、なんせ端が好く、端がしっくりと居心地が好い。大体時間的に顔ぶれが同じ人やので、いついってもそれぞれに同じ場所の洗い場に居てはる。先に他の人が居たはった時は空いてるところに座ってはるが、その場所が空いたらさっそくに銭湯グッツを持って移動しはる。わたしもいつも座る端っこの場所に人が先に居たはると、空いてるとこに仮に座るけど、そこが空くとさっさと銭湯グッツを持って移動する。これはやっぱり、その人その人の性格とそこの洗い場との相性のようなもんがあるように思う。先日から気になっている「ばぁさま」がある。いつもわたしが上がる頃に見えるんやが、ちいちゃい体でもう背中が「く」の字に曲がってはるんやが、もう少し表現すると、吹けば飛ぶような風合い?の様やが、しっかりとマイペースで電気風呂やらマッサージ風呂やらに浸かってはる。いつも会う奥さんに「あのおばぁちゃん見かけによらず、しっかり入らはりますなぁ」言うたら「あのおばぁちゃんはなぁ、もう九十を大分過ぎてはるんでっせ」わたしは「う、へぇ〜!」云うた。それから「あのおばぁちゃんなぁ、四十過ぎ頃に御主人亡さはってその後四人の子供を大きゅうしはって今は一人で居たはるやけど、今でも仕事はしたはるんでっせ」と、わたしは「へぇ〜!」と云うて、何のお仕事?とも聞くことも忘れ出来ず、(大体つづれ帯か着物関係や思うけど)ここら辺の’ばぁさま’さすがほんまもんの京女や!と感心したり勇気を貰たりの銭湯模様でありました。


 < 過去  INDEX  未来 >


Art-Hana [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加