もう一息

 早朝仕事を済ませて携帯を見ると
 仲間からメールが入っていた

 「happy birthday」

 そうだ今日は僕の32回目の誕生日
 忘れていた訳ではないが思い出さされる
 こういう仲間の気遣いは本当に有り難い

 仲間を大事にする事
 仲間に大事にされる事

 「有難う(^-^)v」とメールして帰路に着く

 昨日、暗い中を走って来た道を帰る
 今度は明るい小春日和の道だ

 暗い中を走るサイクリングロードも良いが
 明るい中走るサイクリングロードは更に良い

 朝日差す堤防には鳥が集いススキが揺れる
 すれ違うジョギングやサイクリングの人々
 遠くの山々は赤く色づき、頬に当たる風が気持ち良い



 暗い中では見えなかった景色が僕を迎えてくれる
 明るいせいか進む道のりもずいぶん近く感じる

 あまりの気持ち良さに終点の嵐山まで足を伸ばす事に決めた
 途中休憩をはさんで走り出すと大文字焼きの一つ鳥居の山が見える
 鳥居が見えたらもうゴールは近い
 結構あっさりしたゴールにふと気が抜けた



 嵐山・渡月橋は沢山の観光客で賑わっていた
 観光客の中をすり抜けて本当のゴール、家に向かってもう一息

    
2001年11月28日(水)

大魔王の脳溶け日記 / 大魔王

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