今更ですが、2002年の国内の映画賞を総なめにし、第76回アカデミー外国映画賞に「トワイライトサムライ」としてノミネートされたこの作品を観ました。
なんか良かったですね〜。淡々と進んでこれといった山もなかったんだけど、しみじみくるというか。 真田広之はもちろん安心して観ていられたけど、宮沢りえまであんなにいい演技するとは。いや、彼女がこの作品でいろんな賞を取っていたのは知っていたけれども。
第76回アカデミー賞といったら、渡辺謙が「ラストサムライ」で助演男優賞にノミネートされてますが、同じ「サムライ物、幕末物」として外国人がそれらをどう汲み取ったかが非常に気になります。 「ラストサムライ」のような山も派手派手しさもなく、淡々とあくまでも貧乏臭く進む「トワイライトサムライ」 後者の方がリアルなんだけどね。日本人特有の機微とか奥ゆかしさとか理解できたのかしら・・・?
あと気になるといったら、英訳ですよ。 幼い娘2人と半分呆けた母を抱えて生きていかなくてはならなくなった清兵衛。 そのため、夕刻お城でのお勤めを終えると、同僚の誘いも断りさっさと家に帰ってしまう。たそがれ時になると、決まって帰ってしまう彼のことを同僚は「たそがれ」と呼んでいる。 英語では「Mr.トワイライト」とか言ってるんだろうか?
それと、清兵衛の収入。 50石、そのうちお借り米が20石、よって手取りで30石という設定ですが、貧乏を強調するためか、このことはよく作中に出てきます。武士の給料が「米」を基準に考えられてたなんていう文化は欧米にはないでしょうから、ここら辺のことを英語ではどう説明してるのか、気になるところです。 かなり大雑把ですが、1石は約150kg。現在、お米10kgで4千円とすると1石で6万円。30石×6万円で180万円という計算です。 当時の物価が分からないから一概には言えないけど、家族4人で年収180万円というのはキツそうだな・・・ まさか英訳ではドル換算したわけじゃないだろうね(苦笑) |