Diary
沙希



 白い部屋。

僕はこんなにも上手く隠れてるのに

この部屋の静けさが僕の心臓の音を際立たせるから

きっとキミに見つかってしまう。

この世のスベテの淋しさを溶かしこんだかのような空は

きっと僕のぶんの淋しさまでは引きうけてくれないから

ココロの引き出しの中にそっとしまった。

痛い痛いキミの視線から逃れて

僕はこの部屋の中

明日がくるのを待ってる。

血液まで凍り付きそうな部屋の温度が心地よくて

目を瞑りそう。

白い扉の向こうにはキミが待ってる。

僕はまだ招き入れる勇気をもたず。

2001年12月13日(木)
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