2002年01月22日(火) |
ノ‐ルカップへの道(最後) |
いつもこの日記を見に来てくださる方々ありがとうございます。 最近色んな人がこの日記を見てくれているという事を改めて実感いたしました。 いつ更新するんだかしないんだか、それは俺の気まぐれ。 という訳で、ノ‐ルカップ最後です。
やっとつきましたホイニングホース。ノ‐ルカップはここから30キロ北へ向かったところです。 それにしても電車、船を乗り継いでここまで来たのは良いけれど長い道のりでした。 ってまだ着いていなかったね。 ノ‐ルカップへ・…。
ここからどうしよう。 バスは3時間先まで来ないし、タクシーは高い。 一緒に旅したユキさん、隆太郎君、竜介君とはもう長年の友人のようだ。 まだ会って3日しか経ってないのにさ。 旅って不思議だよ。 普段の生活だったら絶対にありえないからね。 まーこの旅人と一緒にいてタクシーなんてのはね。
だからヒッチハイクさ。 取り合えず2手に分れる。 俺は隆太郎君とだ。ユキさんと竜介君はもう先に行ってしまった。 でもさっきまで一緒にいて、透き通った湖の水を沸かして紅茶をのんでいた。 流石にここまで北へ来ると湖の水も飲めるんだ。 って大丈夫だと信じたいけどさ。 後から、変な病気になったなんて無い事を願うよ。
でもヒッチハイク。 捕まらない。 猿岩石のマネをしてみたりはしたけれど やっぱりテレビの様には行かないね。 先に行った二人は大丈夫だろうか。 来ては過ぎ去って行く車に親指を立てては、過ぎ去られ、過ぎ去られ・・…。 いつのまにか、町がなくなっていた。 もう見渡す限り岩と草と海。 そんな中を男二人が歩いていく。 ある意味、不思議な風景だ。 途中観光バスがとおり過ぎるが、運転手に「なにモンだ」という目でみられる。 それはそうだろう、 うまれて始めて半径10キロ以上、自分しかいない世界なんて体験した事ないからね。 自分たち以外だれもいない。 まー、そんなコンナしていてたら10キロくらい本当に歩いていたさ。2時間以上も歩けばそうもなるさ。 取り合えず10キロ歩いた先のYHで部屋をとり、荷物を置いた。 ここから日が暮れるっていっても白夜なのでくれる事はない。 9時くらいまで休んだね。
それからヒッチハイク再会。 でも捕まらず・・…。難しいね。現実は。 幸いにしてバスが一時間後に来る事という情報を旅人から得た。 このバスが最終らしい。 白夜の中バスを待つ。 気を抜くと蚊が大群でやってくる。 どこに行っても蚊って奴は邪魔なもんだよ。 30分遅れでバスに乗る。 そこから1時間、ツンドラの大地をバスはひた走る。 トナカイの群れに遭遇したり、イヌイット(先住民)の集落を目撃したり感動的だ。 しばらくすると係員がバスの中に入ってきた、どうやら着いたようだの‐ルカップへ。 やっと・・…ながかったね。 思えば、気まぐれで決めてから1週間、途中で会った旅人と旅をする。 うーんこんな事,日本でいたら考えられなかったね。 それにしても、ノ‐ルカップ。 キレ‐。 表現するなら三途の川。 生命が終わる場所って感じがしたよ。 でも、綺麗以外の言葉が見つからない。 これに比べれば、マンハッタンの夜景なんか豆電球だ。 自然って凄い。 限界がない。 無限。 人間の作るものなんて人間の想像を超えられないけど、自然は想像を超える。 無限。 この言葉しかないくらい綺麗だ。 来て良かった。
俺はこの風景を一生忘れない。
|