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2002年04月27日(土) 今日は。

 今日はMBAの友人と話した。 誰か俺の車買ってくれ。 そんな話をしたのさ。 欲しい人は今なら貴方だけに$1300でお譲りします。 フォードトーラスワゴン。
120Kマイル。 どうですかこれ。

 それとついでに「日本の強み」という質問をしてみた。 彼女曰く
「車、電気などの産業」という答えが返ってきた。 でもそうだろうか、はたして今の日本を除くアジア諸国の産業レベルが上がってきている現在、20世紀の様に「車、電気などの産業が日本の強みです。」と言えるのだろうか?

 俺は日本の最大の強みは1200兆円の個人資産だと思う。 こっちの方が日本にとって強みの様な気がする。 どれだけの金額かと言えば、これを市場に流せれば日本の問題点は一挙に全て解決するくらいの金額だ。 その金が銀行預金として市場に流れずに滞っている。(2年前)金は流れて意味をなす。 一つの場所にとどまっていると金は腐るのさ。 俺的にはこっち方が日本の強みの様な気がする。 わが国ほど一般の国民が力を持った国は珍しいとおもうね。 アメリカは金持ちが力持った国。 

 今なんで、新しい経済学、経営学が必用と巷で言われているのだろうか? 要するに昔と力関係が変ったんだと思う。 昔は供給側が力を持っていたけど、今は需要側,「個人」が力を持ったからだと思う。 つまり前提が変った。

「消費者は自己の欲求を満たすために消費活動を行なう。」

という理論だけでは?????って事じゃない。 買わされる事も他人の為に買い物する事もある。 だから自己の欲求を満たすため以外にも消費者は金を使うようになった。 それだけ『金』が行き渡った。 確かに上記の理論が意味をなさなくなった訳ではないけどさ。 

 そんな中で消費者の「心」を掴む製品を作り出せるか? それを消費者として一般化するのではなく、Aさん、Bさん、鈴木さんレベルまでおとした製品を作り出せるか? これが今のNEW経営学の基礎らしい。 何故なら消費者は昔より情報を集める手段があり、金もあり、より自分の好みに合うものを求めるかららしい。 だから、産業界の技術レベルの競争より、いかに個人の好みを分ける製品を作れるかの方が重要。 アイディア勝負って奴。 技術はもうある。 ないのはアイディア。そんななかで、「車、家電などの産業が強みです。」とは俺は思えない。

 つまり今まで以上に人の心が重要になったって事かな。井深大が称えた「心の経営。」 これをずっと昔から唱えたから今のSONYがある。 すごいですね。 でも「心」という曖昧なものに頼るせいで、経済も経営も分析ができなくなっている。 それが今の社会のような気がする。 今日本は消費者不況。 消費者が金を使わないから経済が成り立たない。 これも「心」が関係している。 市場なんてもろに「心」の影響を受ける。 だから天才もブラックショールズ方式では解けなかった。 ギャン理論(相場には四季がある)も「心」には勝てなかった。 経営学=行動心理学になるのかな? うーん、ありえる。 

 そんななかで強みを考えるならやはり個人の持つ1200兆円の個人資産の方が強みの様な気がする。 それを市場に流せればの話だけど。 





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天風

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