京のいけず日記

もくじ前の日次の日


2004年09月25日(土) 大運動会 と ハルウララ

今日はまる子ちゃん(小6)小学生最後の運動会でした。

今年も5年生の競技は騎馬戦です。
団体戦と個人戦、そして最後は大将戦。近所の子が出ていることもあって、
一騎対、一騎の個人戦はなかなか見ごたえがあったのですが、

家に帰って、デジカメの写真の整理をして気がつきました。

馬になって支えている子も、上の子も、男の子も、女の子も、みんな、
楽しそうに笑っている顔ばかり。

相手の帽子を取ってやろうと闘志むき出しの子も、取られて悔しがっている子どもも、被写体にはいないのです。

たかが運動会のプログラム。争ったり、エゴがぶつかったりするよりも、
仲良く楽しく…。それでいいんだろうな。…でも…そうなのかな。

小学生だもん。帽子を取られて、ストレートに悔し顔を見せる子が、
泣き顔の子が一人ぐらい居てもいいな、そう思いました。


新選組小学校の秋の大運動会 花の騎馬戦♪ 大将戦



白(大将=勝太 馬=永倉・原田) VS 赤(大将=歳三 馬=沖田・斉藤)


続いて6年生の花は組体操。毎日のように体操服は泥だらけで、
「どうしたら腹筋が強くなるの?」と、
あまりやる気を見せないまる子ちゃんも、珍しくがんばっていました。

この6年間。子どもの成長がとっても誇らしい。とっても嬉しい。
レンズごしではもったいない。我が子だけを見るのではもったいない。
カメラも、ビデオも邪魔だ。

クライマックス。20人弱でタワーを作る組が2つ。かなり高い。
先生が何人かずつ付いているが、恐くてハラハラした。

一つのタワーが見事に成功したが、片方のタワーは、
てっぺんの子が乗りきれず、先生に抱えられるようにして落ちてきた。

再度トライ。が。また失敗に終わった。
次の曲が鳴っていた。他の子どもたちは、このまま演技を続けていいのか、先生の指示を待って戸惑っていた。

たくさんの観客、保護者席もざわつく中、3度目の挑戦が始まった。
果敢なチャレンジに拍手が巻き起こる。

進行プログラムはきっと狂ってしまったに違いないが、6年生も、応援席の子どもたちも、大人も、運動場にいる全員がタワーを見つめていた。

そして緊張の中、タワーはついに完成した。惜しみない拍手の渦。
タワーが予定通り崩れたあとは、タワーに付いていた何人かの先生たちと、やり直した子どもたちが、深く頭を下げた。

演奏が再開し、最後は不ぞろいなウェーブで終わってしまったが、引き続き
運動場は感動に包まれていた。


…私が。もし先生ならどうしただろう…と、ふと考えた。

失敗したまま演技を続ければ、タワー組の子どもたちはもちろんのこと
ここにいるみんなに、出来なかった、と悔いを残すだろう…。

だけど。3度目に成功するとは限らない。意地を通すことは別だ。
子どももすっかり恐がってしまっているかも…しれない。

私ならとっさにどう判断しただろう…?


夜。高校の体験授業から帰ってきたお姉ちゃん(中3)に様子を話すと

「失敗したほうが得やんなぁ。よけいに拍手もらえるし…」

むっ。ひねくれた思春期…。ちょっと、それはちゃうで。
損得で考えたらあかん…そう言いかけて、やめた。


相変わらず、突拍子もないが。
前から気になっていた、負けても感動されたハルウララのこと。
勝っても負けても楽しそうに、ニコニコしていた騎馬戦を思い浮かべた。

もちろん。
組体で失敗した子どもたちは真剣だった。それは3度目のタワーが成功した後、プレッシャーから解放され、泣き出した子どもたちを見れば分かる。

3度目のタワーが完成した後、喜びを派手にあらわす代わりに、深々と頭を下げた先生の姿を見れば分かる。

素直に感動した一日。
一方で、長女が言った本音の言葉がどこかに引っかかっている。
頭から否定できない。このひねくれた思いは何だろう…。

ハルウララはただ懸命に走っていたんだろう。
負けても、負けても、がんばってるからしょうがない、感動だ…。
そんな失礼な舞台を、ハルウララに背負い込ませてしまったのは人だ。

安易な感動に流されたくない…。安心したくない、そう思う。

なんて、ひねくれた親子だろう。でも、長女がこのシーンを見ていたならば、きっと、彼女は、目が痒いような振りをして、さめた口調で
「まぁまぁやないの」なんて言うんだろうなぁ…。


ところで。ハルウララ。今更の話題ですが、競馬というか、馬とか、競馬場の雰囲気が好きでした。遊び人の父が元気で、亡き母を泣かせていた頃。

気まぐれ(エリモ)ジョージなどの時代。グリーングラスや、ハイセイコーの時代かな…。懐かしい。

今は全然分かりません。馬券も買いません。予想もしません。競馬場へも行きません。寺山修司も読みません。ダンナもくそまじめな人ですし(笑)

ハルウララじゃないけれど、シンガリから追いかけるクセ馬が好きでした。
届かないのに、もっといい位置で勝負すれば5着までには入賞するのに、
いつもシンガリからのレース展開で、こいつは何なんだ、というお馬さん。

確か…。その馬の名はイースタンリバーと記憶していたのですが。
でも、いくら競馬名鑑探しても載っていません。んん???

同じ持ち主かな?ウェスタンリバーの方は載っているのですが
なんか勘違いして覚えているのかもしれません。

追いこみ馬だったんですが…うーん。幻か…。
ずっと気になっているんですが、どなたか知りませんよね…。

またまた脱線。
さて。明日は検定。う、受かるかなぁぁ。こんなことしてて…。 (^_^.)


Sako