京のいけず日記

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2004年10月22日(金) 通勤絵日記 シモの話でごめんなさい

ある人から目元の優しい感じや、柔和な笑顔が「柔ちゃん」に似てるね、と言われた。喜んでいいのか…。うーん。芯は強くて可愛いもん。フン。

夜中のトイレに立つ歳三さん駅のトイレに立ち寄った時のこと。

相変わらず女子トイレは満員御礼。
いつ行っても、いっぱい。
 (色々とあるんですよ。女性は (^_^.))

並んでいたら、そこへ
3歳ぐらいの男の子が走ってきた。

「ここは子供用のトイレないでしょ」

甲高い声がして、振り向くと
重たいA型のベビーカーを押した
お母さんが後ろに立っていた。


「だから、あっち(男子トイレ)でしなさいって言ってるでしょ」
「う…うん…」

小さな手で、ズボンの前をギュッと押さえながら男の子がすり抜けていく。
照れくさそうな、なぜか自慢げにも見える笑いを目に浮かべて。

しばらくして、男子トイレの方から、また男の子の声がした。

「しっこぉー。おっきいぃー」

おわっ!?おしっこが大きい…のか? おいおい、早くしないと漏らすぞ。

「え。高い…?届かない?」

お母さんの慌てた声。あ…そうか。便器が高くて、立ちションができないんだ。チビだから。個室もあるだろうに。いっぱいなのかな。それとも小便器にこだわっているとか…??

声が聞こえなくなった。あの子、上手く出来たかな。お母さんはベビーカーを置いて、男子トイレに入って行ったんだろうか。

「ベビーカーの赤ちゃん見ていましょうか?」

ひと言、声をかけてあげれば良かった。あの時期の外出。お母さん一人で、乳幼児を連れて、何かとトイレには困るんだ。

ま、こっちも長い列に並んで、切羽詰っていたんだけれど。公衆の面前で「出るう〜」なんて言えないもんね。大人は。悲しい。

男の子の初ション。初めての手ほどきは、やっぱり、お母さんが教えるのかなぁ。自分にはないんだもん。困っちゃうだろうな。

それとも、男は男…。女は女…で。こういうことは、自然に出来ちゃうものなんだろうか。


ところで、父方の田舎は、
(…引き続き「シモ」の話ですみません)

いわゆる「ボットントイレ」に「五衛門風呂」だった。トイレは母屋の外にあって、照明は裸電球が一つあるだけ。

臭くて怖い田舎の便所。子どもの頃はすごく苦手だった。

木の扉。きしむ床。小さな明かり取りの窓。もちろんトイレットペーパーじゃなくて、床の隅の木の枠に、四角いちり紙が束ねてある。ブラックホールを覗けば、何やら、ヌっと、女の人の手でも伸びてきそうで。穴から這い上がってくる冷やりとした空気が不気味だった。

うすっぺらな戸が、しゃがんでいる背後で、ガタンとでも音を立てようものなら、出るものも引っ込んでしまうほど、とにかく怖かった記憶がある。

そう思うと、今のトイレは清潔で、おしゃれそのもの。狭い敷地では男子トイレも兼用化。昔は男子の小便用と、和式の個室と二つあった実家も、今は洋式の個室だけに。もう何十年も前のことかな。

昨今、女性は強くなったっていうけれど、もしかして、家庭に小便器がなくなるとともに、男は、いいも悪いもユニセックス化してきたんじゃないかしらん。


え? 違う。 …さいでっか。

男の子のおしっこ騒ぎから、えらいとこへ飛んでしまったようで。

失礼しました。 f-_-;)


Sako