京のいけず日記

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2004年11月12日(金) 通勤絵日記 寒い風景


JRのプラットホームにて

駅のホームにて会話するサラリーマン


仕事帰りの会社員らしい男が二人、ぼそぼそと何やら話していた。

「歯医者に行っても、初めは3000円は掛かるからなあ…」

歯医者に行っても、の、「も」の、その前に続く言葉は何だったんだろう。
吹きっさらしのホームで、通りすがりに聞いた男の言葉の先を考える。


「俺の小遣い、一ヶ月、昼飯込みの ★★★★円なのになぁ」

だろうか…? 
だったら悲しいなぁ。


ふと、まじめなダンナさまの顔を思い浮かべる。

蟻のように、せっせと巣へ給料を運んでるサラリーマン。
給料日には決まってお金が入るサラリーマン。

皮肉じゃなく、ありがたいなぁと思う。

父は、まともに給料袋など渡したことのない遊び人だったから。
煙草の配給日ともなれば、
たちまち仕入れる金にも苦労する日銭家業で育ったから。
明日がどうなるかなど、かまってられない今日しかなかったから。

だから。植木等(古っ)の歌じゃないけれど

♪金のない奴ァ、俺んとこへ来い。 俺もないけど、心配するな。

を、我が家は地で行っていた。
その反面教師のおかげで、私はシビアに、堅く、たぶん賢くなった。

でも。いつも、腹の底では思ってる。
図太く、横着に、 ♪俺もないけど、心配するな。と。

歌の続きは、
♪見ろよ。青い空ー。白い雲ー。そのうち何とかなるだろう。です。

体が資本。歯医者さんへ、早く行ってください。サラリーマン。


電車から降りて、夕飯の買い物のため寄り道をする。
街灯の下、見上げた夜空にイチョウの葉が黄色く色づいていた。

うわぁ…。きれい。

こんなことに気がつかないなんて、私のほうが貧しいや。

そーいえば嵐山も人が増えた。渡月橋はライトアップ。紅葉まじか。


講習4日目。やっと金曜日にたどり着く。部屋が乾燥気味。気をつけよう。
土曜午後、日曜午前も仕事が入った…。。ありがたいこって。(T_T)


Sako