京のいけず日記

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2004年11月19日(金) 泣きがお(新選組!45回目の妄感)

講習9日目
ようやく週末。今週は土曜日の仕事はないから、ちょっとゆっくり出来る。
嬉しい。まずは溜まった家の仕事から。んで。えへへへー。あそぼ♪


宮古湾にて、隊士、野村利三郎戦死(享年25歳)

船上にて野村の死を悼む歳三さん

歳三さんはどんな顔をしていたんだろう…。会いたい。



------ ● 新選組!第45回目の妄想的感想 「源さん、死す」● ------

演出:清水一彦

放映日にちょろと書いたように、実は泣けなかった。子どもがのたまった例のマトリックスのせいか、はたまた源さんの亡霊のせいかと思ったけれど、ビデオを見て原因が分かった。

それは命のやり取りをする、戦場が、鳥羽伏見の戦いが描けてないからだ、と思う。(…またまた生意気なことを書いてます、すみません)

今までの「死」が、芹沢にしろ、山南にしろ、松原、河合、平助達にしろ、個人的な背景、情念で演出できたけれど、今回の源さんは違う。周平をかばうにしろ、背景は戦場だ。

そのシーン、源さんの死、を演出されるためだけに作られた箱物を見せられても、肝心の戦闘シーンに臨場感がなくては泣けない。

映画のようには不可能だと思う。だけど、それだけだろうか。セットがちゃちもあるが、やはり演出、役者さん達に掛かっていると思う。

私の感性が古くて頑固なんもあるけれど、ここは戦争ごっこのような軽さは欲しくなかった。ごっこから、泣けとばかりに愁嘆場を見せつけられても、泣けない。今まで軽さと、重さ(泣き所)が絶妙のバランスだったんだけど、今回は嫌だ。それだけ、たぶん、期待していたんだと思う。

んで、できれば、マトリックスみたいな演出も、一瞬、気がそがれるんで、このシーンではやめて欲しかったかも。

テレビでピンポンやってたんで見てた。絵、面白いよね。演出といえば、眠狂四郎の円月殺法とか、刀をぐるぐる回している間にやられそう…。ああいうのて何で見ちゃうんだろうね。長らく見てないけれど、黄門さまの印籠はまだ健在なのかしらん…?


さて、今週の山本歳三さん。
「新選組の役目は、局長の仇を討つことだッ」などと逆上し、
どこぞの兄ちゃんにすっかり戻ってしまっている土方にドキリとした。

ついで、(近藤の)腕が上がらなくなるかも…という山崎に対し、
「バカヤロ。そんなことになってみろ。テメェ、切腹だぞ」
と、我を忘れて掴み掛かる。

あんた、そりゃ、無茶苦茶やで。
大河の土方は時にひどく子どもっぽいが、可愛い。

長年、追い求めてる土方像とはちょっと違うけれど、こんな土方がいてもいい。歳三さんにも、きっと、こういう部分があるんだろうなぁ…。


場面変わって、療養の為、大阪に行くことを決意した香取勇さんが、
「こちらからは手を出すな(略)奴らが喜ぶだけだ」と土方を牽制。

「分かってる」と即答する土方。
でも近藤さんは、おまえ、本当に分かっているのか、てな、顔をしている。
で。すぐさま永倉に「副長を支えてやれ」なんて。

近藤さんはやっぱり大将で、荷を背負わせる土方のことを心配してるんね。
強がりで、優しくて、分かったような口を叩いてる土方の不安や、弱さを、ちゃんと見抜いてる。うふふ(←妄想モード)

「局長も総司も居ない時に何やってんだッ…」
源さんに泣きすがる土方の顔は、幼くて、子どもみたいで、あんたは土方歳三なんやから、そんな顔して泣いたらあかん。ってマジで困ってしまった。

泣いた土方に対して、敵兵にひとり斬りかかるオダギリ斉藤さん。怒りと、哀しみの爆発。このシーン、とってもカッコよかった。怒りに共感した。

それにしても、土方と、左之と、斉藤は、どこか性格が似ているのか、3バカトリオみたいなノリやね。この三人って、実際でも、相性良かったんじゃないのかな。そう思うな。


亡くなった源さんと、近藤の会話シーン。
「楽しゅうございました」
一回目見た時は、いかにもで、興ざめなところがあったんだけど…。
近藤に最期まで礼を尽くす源さんの姿、源さんらしくて、穏やかで…。

「ばか。死んだ奴が泣いてどうする」
近藤が見せた笑顔も良かったですね。

ちなみに、私のベスト源さんは、やっぱり、こより作りの名人?北村英三さん(結束作品)かなぁ…。


その他、色々思ったこと。
★島田怪力のエピソードもちゃんと入れて、三谷さんってば、やっぱり律儀やなぁ♪ んで。今週(46回)では隊士録が小道具に出てくるのねん。思わず、ニンマリなってしまいました。

★悪ガキ大石君。棒読みみたいなセリフが、何故か許せる、変なキャラだ。

★「(錦の御旗)これ。使ぉ♪」
 おとぼけ岩倉卿、何故か憎めへんねん。このおっちゃん。


 早くもあと残すところ4回。リアルタイムで見るぞー!


Sako