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念願のキッズリターン - 2010年03月14日(日) DVDを借りに行ったら、4本1000円だったので 何を借りようかな〜と迷った。 そうだ!あれだ!と北野武の『キッズリターン』だ!と 思い出す形で借りた。 普段、借りたいな〜と思うDVDやCDっていざ借りに行くと「あれ、私何借りたかったんだっけ?」って忘れる。 その時、CDもDVD同様にレンタル料が安かったのでCDも借りた。 CDだといつも次はaikoを借りてみようと思っているのに、やはり忘れてしまって、何故か電気グルーヴを借りてしまった・・まあいいんだけど。 よし、次また安かった時はaikoを借りようと思うよ。 んで、『キッズリターン』借りたんだけど、これもずっと気になっていた映画です。 北野武の映画が割と好きなのも理由だけど、他にも事情があって、見たい!と思う理由がありました。 それはそれは何年も前の大学受験の時の話であります。 当時大学受験生であった私と友人は同じ塾に通ってました。 予備校じゃなくて塾ってとこがポイント。 しかも超個人塾。 予備校のような綺麗な教室や最先端の教育設備など当然無く。 オンボロビルの一室のまたオンボロな教室。 また、見た目から先生!と呼べないような小汚いオッサン1人が先生だった。 いくら、人を見た目で判断してはいけないとは言うけど、見た目は重要である。 そのオッサンは先生と知っているからこそ勉強を教えてもらったが、もし何も知らずに街で見かけたらああ、この人は家を持たない自由人なんだなと思う。 そんな自由人的見た目の先生はキャラも強烈だった。 先生なのに、授業中居眠り。生徒は顔を見合わせて静かに笑うしかない。 しばしの沈黙後、何もなかったように授業再開というのもよくある風景だった。 それと、先生は私が問題を間違えると「ワッハハー!!ミケさん、それは大笑い弁天だね!!」と豪快な笑いと共に言った。 ちなみにこの言葉は先生の一字一句を忠実に文字に起こしてます。 大笑い弁天てなによ!? そんな先生が私と友人に向かって突然 「○○さんとミケさん、君たちを見てるとまるで『キッズリターン』を見てるようだね〜。 観た方がいいよ〜。あれは君たちのことだからね〜。」 と言われた。 私も友人も映画の内容なんか知らなかったのでなんだか微妙な反応をしたのを覚えてる。 でも、なんとなく先生は何が言いたかったのか分るような気もした。 映画のことも気になりつつも時は過ぎて 『キッズリターン』のかの有名なセリフ 「俺達もう終わっちゃったのかな」 「バカヤロウ、まだ始まってねえよ」 を私は知ってますますどんな内容か想像がついた。 で、大学受験以来、気になってて今回やっと○年越しで見ました。 先生に○年越しで少し腹が立ちました。 ふざけんな!勝手に挫折認定すんな!! しかも、言われた当時私達はまだ受験も終わってもないのに、勝手に終わったことにすんなよ(笑) と思ったけど 君たちが、もし受験に失敗したとしても、負けるな!まだまだこれからだぞ! 君たちはまだ始まってもいないんだぞ! という事を言ってくれていたんだと思います。 受験勉強が思うようにいかない生徒を見て先生はそんな風に思ったんだね。 あー先生は元気だろうか。浮世離れした人だったなあ。 今でも生徒に教えてるのかな〜 映画の内容は面白かったです。 私は勇気づけられました。 あと、期待を裏切らずシンプルな内容なのもいい! 泥臭い内容なのに綺麗なシーンも多いです。対照的で引立つのかな。 落ちこぼれの2人が1人はプロボクサーへ、1人はヤクザへと そのプロボクサーとヤクザっていうのがまた、いいです。 挫折や敗北を味わっても、ふて腐れたままでいるな。 前を見ろ!自分を信じろと言ってるように見えた。 不安も期待も入り混じったザ・青春映画だけど いつの時代でも熱くなるねえ。 この映画、たけしがバイク事故を起こしたあとの一作目の映画だそうです。 事故とそして事故後の人気の低迷などを通して自分の期待を込めて作った映画だそう。まだ終わっちゃいねえぞ!という期待とか励ましだって。 つい最近フランス政府から芸術勲章の最高章を授与されたニュースがあったね。 たけし、終わってないどころかますますきてるね。 体で表現しちゃってるね。 ボーイズオンザランと同じくらい好きな映画ができました。 ...
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