航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2008年01月18日(金) 絆というもの

 オリジナルで二部突入の『デルトラクエスト』
 とある父娘関係も、どうやらオリジナル突入の模様。いや、いいけど。原作の緊張感溢れる!?父娘仲も好きだけど^^;(児童書だとゆーに、どんな父娘だよ!)
 とにかく、父娘共々、波瀾の人生を歩んでいる。生き別れの挙句、それでも、一人で危険な森ででも、動物たちを友に、逞しくも可憐に成長した娘は国の運命を左右する宝石探しの旅に加わり、その仲間二人は何時しか、家族同様の大事な存在になっていく。
 そして、また運命の導きか──旅の間に会った一人の男。冷淡冷酷で、侵略者から国を解放する目的のためには、手段を選ばないレジスタンスのリーダー。
 どうしようもないほどに、険悪にしかならない相手で、後にレジスタンスと協力するようになってさえも、彼女はその男だけとは、どうにも上手くいかない。つーか、上手くいかせる気にならない。
 ……それは或いは、どうあっても『無視のできない相手だった』ということだったのかもしれない。まさか、ある過去以前を持たない、その気に喰わない男が記憶を失った父だったなどとは想像できるはずもなかった、と。

 中々、ドラマティックな物語☆ 脇を固めるキャラに、そういう過去があることに。これは主人公君にも余程の裏設定(オイ)がないと、喰われちまうぞー。とか思っていたら、まぁ、あったよ。……結構、解りやすい、想像しやすい裏設定ではあったが^^;

 それよりも、親世代の裏設定の方が驚きだった。元が小説だからこそのトリックなのだが、アニメでも上手いこと騙されてしまった。原作では冒頭にあった親世代の少年時代が、アニメでは途中、その息子によって語られた、というところがミソ☆(本当に上手いトリックなので、ここでは明かさないことにしよーっと--)

 ともかく、第一部クライマックスに至る途で、父の記憶はめでたくも戻り、ある意味での再会を果たすこととなった。
 ただ、娘の方には別れた頃の両親の記憶が殆ど朧気で、顔すらも覚えていないことには変わりはなく、死んだものと覚悟していた父が生きていてくれたことは無論、嬉しいとしても、険悪だった相手でもあり、まだまだ複雑そうだ。
 未だ「お父さん」とは呼ばないままなのも、その心理の一端を示す。父の側も、娘の困惑を理解しているようだし、記憶喪失時代の記憶も残っているようなので、距離を置いているようにも見える。
 ところが、平和が戻ったかに見えたデルトラ王国には、まだ危険が潜んでいることが明らかになり、新王共々、娘はまた旅立ってしまう。とりあえず、追いかける父(乗馬姿披露☆ レジスタンス時代は歩きばっかだったのに;;;)だが、本気で止めるつもりがあったとも思えない……。

 嘗て、父娘が隠れ住んでいた『沈黙の森』──三人組パーティが誕生した地でもある森に立ち寄る三人。一人、一寸した里帰りをする娘は真直ぐ追ってきた父と二人きりに、という状況に。更に困惑を極める。また父も多少は余裕があっても、上手く歩み寄れない……。
 それでも、レジスタンス時代の冷たいだけの男とは明らかに違う表情や視線、声に、記憶を取り戻した父の中に、幼い頃の自分がいることを感じるようにはなっている。
 そして、娘も夢という光景で、少しずつ、幼い頃の幸せの記憶を取り戻していく。それは優しい森たちが見届けてきた父娘の姿でもあったのだろう。

 夢は辛い思い出も齎したが、その全てが彼女のものであるはずだった。色々な思い出を取り戻し、両親の思いをも胸に、彼女は歩き続けるのだ。本当の意味で、帰る場所をも得たから……。

 何となく、名前を書かずにきてしまった。書くとネタバレ、でも、書かないと訳解らんよなぁ^^;;; 尤も、一寸ググれば、直ぐ解っちゃうか。父ジョーカーに娘ジャスミン、なんだが。
 親子兄弟──肉親間のドラマティック展開も好きなんだよねぇ。記憶喪失の謎な男以外にも、こんな設定持ってるなんて、ホントに美味しすぎる♪ 色々とネタが浮かんで困る。

 それはともかくのアイ・キャッチに使われているカード・イラストのジョーカーには笑える。「何処の王様だよ、あんた」と、突っ込みたくなる★ 本当に、自分が王になる気だったんじゃないかと疑いたくもなる^^;
 しかし、第二部に入ったら、キャラ変わってるから、もう使われないだろうなぁ。新カードは……多分、無理だろうし。


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