TOM's Diary
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2007年02月03日(土) 文章の印象

2月1日付けのasahi.comを見ていたら、朝日の記者が読売の記事を盗用したと言う記事が出ていた。
この記事は、富山特産品のかんもちを情緒的な記事で伝えている記事なのだが、盗用しただけではなく、
あまりにも表現力がとぼしく、朝日と読売の記者の質の違いが面白い。
参考までに下記に引用させてもらう。

引用元http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY200702010413.html

引用開始
●朝日新聞の記事

 赤、黄、緑など色とりどりのもちを北アルプス・立山連峰から吹き下ろす寒風にさらす「かんもち」作りが、富山県立山町で最盛期を迎えている。

 富山湾特産のシロエビや昆布を練り込んだり、赤カブやクチナシなどで染めたりしたもちを短冊状に切り、ひもでつないで室内につるす。1カ月ほどさらすと豊かな風味が引き出されるという。

 (後略)

●読売新聞の記事

 黄、赤、緑など色とりどりのもちのカーテンを北アルプス・立山連峰からの寒風にさらす「かんもち」作りが、立山町で最盛期を迎えている。

 富山湾特産のシロエビや昆布を練り込み、クチナシや赤カブなどで黄や赤に染めたもちを、長さ10センチ、幅4.5センチほどの短冊状に切り、ひもでつないで窓を開けた室内につるす。1か月ほど寒風で乾燥させると、もちの豊かな風味と色が引き出され、サクサクとした食感が生まれるという。

 (後略)

引用終了


ところで、なぜこんな記事を引用したかと言うと、ちょっとした表現の違いで読み手の印象が大きく異なる良い例でもあると思ったからである。
私が気になったところを再度抜き出してみる。


引用開始
朝日
 ひもでつないで室内につるす。1カ月ほどさらすと豊かな風味が引き出されるという。



読売
 ひもでつないで窓を開けた室内につるす。1か月ほど寒風で乾燥させると、もちの豊かな風味と色が引き出され、サクサクとした食感が生まれるという。

 

引用終了



朝日の記事では外気にさらすとは一言も書いていない。
完成品はきっとかび臭く、その家庭の独自のにおいが染み付いてそうで食べてみたいとは思わない。

ところが読売の記事では、富山湾から吹き込む北風にさらされ、風味豊かなかんもちが出来上がりそうで富山に行ったら一度食べてみたいと思わせる。


かんもちくらいなら構わないが、政治や国際問題で同じことをやられたらたまらない。



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ジャーナリズム宣言なんかしなくても良いので、事実は正しく伝えてもらいたいものだ。


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