TRPG回顧録
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2003年07月22日(火) マスタースタイル。

どうもご無沙汰しています。



今回はマスタースタイルについて。



よくテーブルトップのRPGを演劇に例える話を聞きます。


そうしますとプレイヤーは役者ゲームマスターは演出または映画(または映像)監督になるのでしょうか?


ココで私が論旨にしたいのは演出家的マスターと映像監督的マスターの違いに付いてですね。


これは偏に混同されがちな演出と監督の認識の違いについてですが。


演出は文字通り技を引きすのが仕事です。



監督は文字通り監督する(上にたって全体の指揮、取り締まり、管理を行う)のが仕事。


この違いは、



例えば 道 端 というシーンが有ったとすると、




ココに石を置きますね。




と、言うのが演出で




ココに石を置くから転んでくれ。




というのが監督。


演出は置いた石を 具体的にどうしろ とは言わないです。



それをどう料理するかは役者(プレイヤー)次第ということです。



だから、その石につまづいて転ぶも良し、石と全くからまないのも良し、それは役者の判断に委ねられます。



それが役者の下した判断なら演出家はあえてそれに口を出しません。




演出家は役者の演技を引き出すのが仕事で具体的に指示をだすのが仕事ではないからです。


さてここまで演出と監督の違いを説明した上で

(この違いについては近年ではプロと呼ばれる人たちでも混同されていらっしゃる方も多いので注意してください。)


私が師と仰ぐマスターの方々はこの演出家的マスターが多いと感じます。




のびのびとプレイヤーを遊ばせる環境を作り結果的に


内容の濃い文字通りのロールプレイングゲームにしていると感じました。


演劇とテーブルトップのRPGとの違いは純粋に戯曲(脚本)の有無ではないかと最近思うようになりました。


具体的にマスタースタイルのカテゴライズって意味があるのか?




って言う問題はさておきまして。



こんな感じでマスターの傾向を探ってみるのも面白いのではないでしょうか??



それでは今日はこの辺で。


テロ牧師

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