オズギュルは実家にきてかなり、ネコをかぶっている。異常にお行儀がよくお父さん、お母さん、おばあちゃんに大変気を使う。東京ではめったに見られない風景なので、オレパンは興味深く見守っている。こんな大きなネコをかぶる外人は滅多にいないのではないか?
まず、最初は私の両親の前ではタバコを吸わない。お父さんお母さんのお酒のグラスが少しでも空こうものなら、すばやくお酌する。 とにかく、お父さんが怖いらしい。まあ、うちのお父さんは、誰からも怖がられるが、やはりトルコの人は目上の人を大変敬い、恐れる傾向があるので、お父さんの前ではほんとーに借りてきた猫のようにおとなしくなるのであります。
しかし、オレパンの部屋に戻った瞬間、だらああとするので、大変です。しかし、一言、「お父さんが来た」というと、シャキっとするのです。 お父さんは家でしゃべっているときは、かなりでかい声なので、始めてきた人は何かいつも怒っているようにしか聞こえないのですが、オズギュルがお父さんが何か声を出すたびに、自分に怒っているのではないかとビクビクしております。だから朝なかなかオズギュルが起きないでいるときは、常に、お父さんが怒っているよと言うとすぐさま起きるので、便利といえば便利です。
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