|
|
■■■
■■
■ 卒業式でした。
長い電車で眠りこけていてハッと目を覚ますと、 周りは、髪にリボンをつけてカラフルな袴姿の女の子だらけ。 私だってこの日の為のVivienneWestwoodのスーツだもん! とは言え、昔、矢絣の袴着たっけ…と郷愁に耽けてしまった。 その時は、確か武道館でやったような気がするのだが、 ここの学校は体育館で卒業式するのか。 よく6000人も収容できるよなぁ! と、いつまで経っても人様の学校という目で見ている自分。 もう、多分、一生変わらないのだろう。 私の母校は、もう何年も前に無くなってしまってはいるが、 竹輪天うどん290円が一番マシな小汚い学食のあるあの学校なのだ。
さてさて、そんな思い出話はともかく、 ホンモノ?の学生さんに混じって、体育館へゾロゾロ。 博物館行きでもおかしくない折り畳み椅子が並んでいて、 ストッキングが電線しないか気にしながら着席。 周囲は、前述の大正ロマンな女の子たちと 入社式もソレですか?調のつまらないスーツを着たボクたち。 弟が大学を卒業した時は チンピラスーツみたいなハデで下品なボクが多かったが、 今は落ち着いたのか、それとも学校のカラーなのか? これら学生さんたちは、着席しても皆落ち着きなく、 彼氏彼女とイチャイチャしているか 友達とのノンストップお喋りに余念が無いご様子だった。 逆に、 ぽつーんぽつんといる私のような場違いなオバサンは、 バシバシの訪問着や豪奢なスーツを身に纏い、 背筋を伸ばし、凛とした姿で前を見据えていた。 卒業に万感の想いを寄せるのは我ら通教生であって、 学生さんには単なるイベント・通過点でしかないようだった。 私もかつてそうだった…! 胸はこれから始まる社会人生活への希望と不安でいっぱい。 卒業式なんて、ただの卒業証書を貰う儀式でしょ? それよりも、 その日の夕方に行われる謝恩会の委員だから 手配がうまくいっているかが気がかりだわ! てな具合w
さて、しばらくザワザワ、ザワザワと続いていたが、 祝辞が始まるとなんとなくザワザワのトーンが落ちて、 居眠り組と囁き組に。 私の斜め前の女の子がずっと彼氏のほうを向いていたので 祝辞している人の顔は、全く見ることが出来なかった。 しかも、祝辞がこれがまた長〜くて、 寒くて悴む足の指を開いたり閉じたり何度したかしれなかった。 そうして、オッサン・オバサン連中の 学生の心にはとんと響いていない様子の これから社会人になる皆さんへのエール が、ようやく終わる。
お次は、校歌斉唱。 あぁ、ありがちっ…!(つД`) と儀式っぽさに感動するものの勿論歌えるわけはない(;・ω・)ゝ” 母校でも"応援歌"は歌えたが、 (高大とも歌が一緒。甲子園地区予選でかなり歌った) "校歌"なんてちっとも歌えやしなかったし、当然でしょ〜? 周囲の学生さんも殆どウロ覚えっぽく心もとない調子だったが、 2階席の招待客(卒業生)は、 我が声響けよ!というくらい元気溌剌に歌っていた。 学校への思いなんて、そんなものなのだろう。
その後、引き続き、卒業生の会の組成式が始まってしまう。 興味なーいとウンザリするものの、 このタイミングで抜け出すにはかなり勇気が入る上、 どうせ卒業証書を貰うのはこの後だからと、そのまま居続けた。 当然、また祝辞。また長い。 しかし、 あっ!あれは鳩○ブのオジサン! と、知っている人が出てきてくれたお陰でちょっぴり目が覚めた。 相変わらずザワザワしていて、内容は半分しか聞き取れなかったが。 一番面白かったのは、校旗掲揚? ペシャンコの学帽を被った学生さんが校旗を持って静静と壇上へ。 風も無いのでどんなデザインなのかよく見えなかったが、 校旗なんてあの厳かな雰囲気がいいだけだ。 とは言え、やっぱり前の席の髪結いがデッカイせいで 殆ど見えなかったのは残念…orz また、その際にチラッと見えたのだが、 学組のかなり大きい全身画が壇上の一番いい位置に飾られてあった。 そして、最後に"応援歌"の斉唱があって、式は終了した。
その後、 一般学生は各自バラバラに卒業証書を取りに行くだけ で良いのに、 通教生はなぜか、また卒業式っぽいものが別教室で始まった。 多分、日頃学校に馴染みが無い通教生に対する配慮なのだろう。 まず、また長〜い祝辞(短くすると言ったのに)が贈られた。 「普通なら「難関を突破し」とは入学式に使う台詞なのですが、 皆さんは「難関を突破し」卒業されました」 ハイハイ、どーせ ホンモノの入試なんか箸にも棒にもひっかかりませんヨヾ(´ー`)ノ とひねくれながら、大欠伸。 確かに入学は書類審査のみという難易度の低さ。 しかし、在学20年という人が何人もいるように卒業のバーは高い。 通信の入学者は一時5千人もいたらしいが、今年の卒業は400人弱だ。 この異常な低さは、 通信教育の成就のしにくさという話以前に この大学の通教生への徹底的な差別的仕打ち という面が寄与するところは大きい。 今日は晴れの日なのでここでは詳しく書かないが、 まぁとにかく筆舌しがたいほど酷かった。 通教部長が 「昨年は、学位授与時に数人の生徒に握手してくれなかった と苦情を言われまして・・・w 今年は、皆さん全員と握手致しますので!(〃▽〃)」 と挨拶し、 卒業記念にブン殴りたかった私に鳥肌を立てさせたくらいネ。
さて、祝辞の次は卒業証書授与式。 学位授与式と言うんだって? まぁどっちでもいいか。 一人一人、名前が読み上げられ、 壇上のかの部長から証書の手渡しと握手を受けた後、 記念品(学校のマークの入ったメダル。何に使う?)を受け取る という流れが、全員分続いた。 私は最後のほうだったので待ちくたびれてしまったが、 受け取って何歩か歩いた途端、感極まって泣いてしまう人 受け取ると、みんなのほうに振り返ってガッツポーズを取る人 などなど、 卒業に相応しいとてもいい光景が続き、結構感動した。
通教だと言うのに卒業式への出席率は9割以上あったため、 一人一人の手渡しにはかなりの時間を要した。 お陰で、 卒業証書を手にして「卒業式」という看板の前で という超定番の記念写真を撮ろうとしたら もう後片付けが終わっていて何もなかった! 仕方が無いので、ありがちな学組銅像前で写真を撮ったが、 かなり寂しかったな。。。(・ε・` ) それと、密かに 憧れの岩○教授とのツーショット を期待していたが、結局出会えなかった…(;つД`)
そうこうしているうちに、卒業記念パーティの時間に。 一般の学生さんは外車なども当たる豪華ホテルパーティへ直行するが、 我々は、その前に同じ学校敷地内の高校の学食へ移動。 きっちり会費7,000円を徴収されて入った学食は、 いくつかのテーブルには花が飾られ、 灰色の壁には学校のペナントみたいものが何枚か貼られ、 チキンライスだのチャーシュー饅だのフルーツだの ホームパーティのようなメニューが並べられていて、 とてもアットホームな雰囲気が漂っていて微笑ましかった。 朝から飲まず食わずで式典に出席し続けて、もう15時過ぎ。 いい加減お腹の減っていた卒業生一同は、 当然目の前の餌にすぐさま飛びつく。 私と保護者も猛然と食い散らかしつつ、 学校のマークの入った紅白の饅頭は、記念にポッケにw そうしてガツガツ食べまくって、いい加減飽きた頃、 出し物として、なぜか京劇とチアの踊りが催された。 狭いスペースで頑張った彼らにそれはそれで感動したが、 応援は独特のイントネーション(プロレス実況のよう)で 「次にお見せいたしますショーは〜」 なんて口調も台詞自体もプロっぽくてなんだかイヤだった。 ラストには肩を組んで校歌を歌わせようとしたが、 学校との親和性に乏しい通教生は、殆どノってこなかった。 出し物が終わると、 通信の学生で作る会の役員の表彰が行われ始めた。 所属したこともない私などは 公の場で私的な会の表彰するのか、部活とは違うのに?! とびっくりしたが、皆は結構盛り上がっていた。 パーティが終了して、帰りに記念品がまた配られた。 中身は、これ以上はないというほどの定番の 学校のマーク入りボールペン だった。 ベタでいいわ〜〜〜
こうして、一連の卒業行事は終わった。 知り合いもおらず楽しいわけでもなかったが、 卒業式に参加することで、きっちりとした区切りがつけられて、 非常に良かったと思う。
最後になるが、 一緒に入学して一緒に頑張ってくれたY 退学するつもりでゴミ箱に捨てた授業料の払込用紙を拾って勝手に振込んだ家族 この2人に心から感謝の意を申し上げたい。 ありがとう。
そして、自分。 卒業万歳!!!
2007年03月23日(金)
|
|
|