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■ 御殿山ハウス
仕事の関係で、北品川にやってきた。 駅のまん前の品川女学院とかいう学校があるが、 駅前には、昭和のかほり漂うタバコ屋と喫茶店があるきり。 年頃の女の子が喜びそうなショップなど一軒もない。 というか、 品川駅に出なきゃ、毎日の買い物すらままならなそうだ。 これだけ鄙びていると、正直あまり住みたくないな などと思いながら歩いていると、唐突に 「御殿山ハウス」という賃貸マンションがドーンと現れた。
見晴らしのいい高台の一等地に、 外観から何かしらの風格を醸し出すマンション。 分譲だったら間違いなく億ションだっただろう。 入り口には受付があって、2人もの受付嬢を配していた。 中はグレーの絨毯になだらかにカーブしたゆったりとした廊下。 途中で、中庭を眺められるサロンなどがあって、 まるで、どこかのホテルのようだ。 中庭から上を見上げると、 中庭に面しているであろう部屋は全て格子で隠され見えない。 その格子も露骨なアルミなどではなく、 きちんと全体のデザインに沿った上で配置された洒落たものだ。 光彩を考えつつプライバシーにも配慮したということがよくわかる。 また、各戸の入り口は、 一般のマンションによくあるような小さな門などないが、 迷路のように曲がりくねった通路のお陰で、 スマートに独立した玄関口を持つことが出来ている。 それと、場所に規則性のないエレベーターが無数にあって、 初めてきた人は案内ナシには目的地へ辿り着けないだろう。 数回来たという案内人もおおいに迷っていたくらいだしw
そうして訪れたのは、STUDIOという名のタイプの部屋。 大きな洒落たこげ茶色の木のドアの向こうには、 まるでモデルルームとしか思えないような 真っ白で洒落た空間が広がっていた。 アメリカのドラマに出てくるような空間がオフィス。。。 どんな大手企業に行っても、 ビジネスビジネスしたごくごく当たり前のオフィスばかりで、 感動したことなど一度も無かった。 こんな白いちっちゃなイスがふわふわの白い絨毯の上に オブジェとして転がっているような環境に 靴ナシで闊歩できるオフィスなんて想像したこともなかった。 白をベースにポップなカラーが散るこの家の一室で会議。 ここは単なる事務所で接客する所ではないはずなのに、
この豪華さはなんだ・・・? このゆとりはなんだ・・・?
私の想像力など給料通りの貧弱さで、 某プロジェクトのコアオフィスは 錦糸町あたりの古ぼけたビルの2階あたりで 賃料は月10万以下で抑えるイメージ で進めてきていたというのに・・・!
これが勝ち組の世界なのか?
勿論、企業としてのハッタリとしてあえてチョイスした という部分もあるだろう。 しかし、最低月33万もする部屋に何年もオフィスを構えていられる というのはスゴイ。 うちの今回のプロジェクトの何十分の一かの資金で立上げて、 このオフィスに拠点を構えることができた。 うちはその数十倍をかけるというのに、 ボロビルのスタンスでしかなかった。
これが勝ち組と負け組の差?
いかにも某社出身という顔をした社長との対談も身になったが、 私にとって、今回一番肥やしとなったのは、このオフィス自身だった。
「プロジェクト成功したら、こういう所に独立ですね!!」
指針はできた。 夢は膨らむ。
2007年04月11日(水)
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