つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年01月10日(金) 「耳に残るは君の歌声」

今の「職場そのいち」ではDVD担当のワシ。売り場改革をしていいと言われたので、遠慮なく改革しています。そうなのです。この映画レビュー日記そのままの売り場になってきています(−−;)まさにこの日記を売り場化した売り場です。平積みDVDにはワシの生解説をつけて、オススメものにはオススメマークを。そして季節のコーナーも作ったりして、かなり面白いことになってきています(笑)。楽しいです♪お近くの方でDVDを購入される方は是非当店へ(爆)。それにしても、なんとも趣味と実益を兼ねた仕事だこと・・・。


さて、営業活動はさておき、「耳に残るは君の歌声」です。
タイトルに惹かれました。えぇ、そうです。おまけにクリスティーナ・リッチとジョニー・デップです。見ないわけがありません。
というわけで、あらすじ。


1927年。深い霧につつまれたロシアの貧しい村の中の、さらに雪にまみれた針葉樹の森林。母を亡くしたユダヤの少女フィゲレ(“小鳥”の意)は父と祖母と暮らしている。教会で賛美歌を独唱している父は娘に美声で子守歌を歌う。
 その頃、ユダヤ人迫害の危機が迫り、歌の上手かったことから、父は友人に誘われ渡米を決意する。お金持ちになって必ず迎えにくるよと言い残し去る父。フィゲレに残されたのは、父の写真一枚だった。
 その後、村は暴徒に襲撃され、祖母はアメリカへ行こうとしていた青年達に、無事父親に会えるようにとフィゲレを託す。しかし、青年たちと引き離されたフィゲレが乗ったのはイギリス行きの客船だった。
イギリスについたフィゲレは移民局に預けられスーザンという新しい名前を与えられ、キリスト教の家庭を与えられる。しかし父の写真と祖母が死ぬ前に託した金貨を取り上げられ、深い傷を心に負ったフィゲレは固く口を閉ざしてしまう。学校でも英語が全く分からないことからいじめられ、つらい日々を送っていたフィゲレの前を、ジプシーの楽団が通りすぎる。その時、彼女の口から透明な美しい声で母国語の歌が漏れるのであった。
歌えることを察した教師が、母国語の歌を禁じ、英語の歌を教え込む。体罰を伴った厳しい練習に耐えた彼女は、10年後奪われた父の写真と金貨をかえしてもらい、父を探す旅にでる。オペラのコーラスガールになった彼女(ここからクリスティーナ・リッチ)はパリへと行き、そこで同じくロシア出身で野心家のローラ(ケイト・ブランシェット)や、ジプシーのチェイザー(ジョニー・デップ)と出会う。そしてジリジリとユダヤ狩りの手がパリにも伸びてくるのだが・・・。

とまぁ、こんな感じです。
いや〜〜〜、クリスティーナ・リッチも可愛くてよかったけども、ケイト・ブランシェットが最高にすごかった。野心のために女を武器にする凄みがよくでている。「ロード・オブ・ザ・リング」や「エリザベス」にキャスティングされるのが納得な女優さんなのです。あの細さが薄幸な感じにするせいかなぁ。ブリティッシュ!!って感じがするのもいいわぁ〜♪おまけにジプシーのジョニー・デップもセクシーひゅ〜〜!って感じだし。あの人ってばホント、ジプシーとかネイティブアメリカンとかって役が好きよね。そういうはぐれ者の役を好んでるあたりもワシの好みだったりするさ。
そして映画の全編を通して様々な形の「歌声」が登場するんだけど、その歌声の迫力や「こういうシチュエーションで歌っている」という背景が絡み合った上での歌は、なかなかに趣き深いです。
はたして、フィゲレはお父さんに会うことができるのか。

じっくりしっとりとごらんになりたい方向けの映画です。

戦争はよくないわ。うん。


 < 過去  INDEX  未来 >


乙姫 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加