つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年01月11日(土) 「ロード・オブ・ザ・リング」

さぁてさて、随分と前に観ていたのですが、かなり解説に時間を要しそうなので知らず避けていた作品です(^^;)おまけにカルト的な人気があるし、はては字幕問題で大きく揺れているので、下手なことも言えないかしら・・・という気さえおこったのもあります。でも忘れる前に解説。


あらすじ
はるか昔の中つ国、悪の指輪を手にしたホビットの青年フロド(イライジャ・ウッド)とその仲間が、かつて一度退治され復活を狙う悪の王サウロンの追っ手から逃れ、指輪を葬り去るまでの話。


短すぎるかもしれないけど、細かく説明し始めたらこの日記も三部作になってしまうので(笑)、大筋だけ。観てない人は、多少分からない話もあることは覚悟の上で。はい(^^;)すんません。

言わずと知れたトールキン作「指輪物語」の完全映像化です。
実はワシは何度かこの「指輪物語」を読めと友人に薦められていたのですが(それももう15年くらい前だよ・・・)何度も挫折した一作品。元々ファンタジーを字で読むのは苦手で、実はいまだに漫画で読んだりするのも苦手だったりします。なぜか。それは・・・



カタカナ名前の登場人物や地名がゴッチャになってワカランくなるのよ〜〜(^^;)


おまけによっぽど特徴のある人物じゃないと、絵で見ててもごっちゃになるし、右脳で理解してると、その登場人物の話をストーリーの中でされてる時にも「はて・・・その人はどの人だっけ?」と繋がらなくなる・・・。世界史も苦手だったんだよな・・・。マジで・・・(−−;)


と言うわけで、「指輪」の存在は前から知っていたのだけどもちゃんと読んでないのです。でも、ある一場面の挿絵を友人に見せられているので、ラストがどうなるかは分かってしまっているというなんとも中途半端な知識(−−;)最悪じゃね。ホント。

でもでもでも。
この度映画を観ました。したらば!


マジで面白かった〜〜〜〜!!


こりゃー続きが気になるばい。観るべし。
でも、やっぱり途中までアラゴルンとボロミアがごっちゃになってたし、ピピンとメリーに至ってはどっちがどっちかさえも分からない(未だにな・・・)。でもコレを告げたところ、「指輪」の大ファンで何年に渡ってワシに読めと薦めてきた友人も同じことを言っていたので、ちょっと安心した。一人じゃないって、ステキなことね♪
個人的にはガラドリエルさまとガンダルフが好きなので、ガンダルフが闇に飲まれた時は

「あ”あ”あ”〜〜〜!!(TT)」


と、フロド並みにショックを受けたのですが、ビデオで観たため予告編をみて「にやり・・・」。そして即座に前出の友人に電話をし、ストーリーの先を聞いて安心するワシ。ガンダルフとこんなに早くさよならするなんてイヤンなのさ!そしてそのガンダルフとサルマンもできればあまり並んで欲しくなかったりする・・・。判断基準はもはや「汚れてる方がガンダルフ」。最低である。

リヴ・タイラーも大好きなので、アルウェンが白馬に乗ってフロドを助ける場面は大好き。なまじなカーアクションよりもハラハラドキドキする。やっぱり馬って綺麗だなぁ。乗馬始めたいといつも思うのだけども、近くに乗馬クラブがないんだよね〜。アメリカにいた時に乗せてもらったけど、ちゃんと走れるようになりたいわ。

ガラドリエルさまもケイト・ブランシェットなだけに、これまたグー♪綺麗で凄みがあるのだ。オーストラリア出身なのになんであの人あんなにイギリス人っぽいんだろう?不思議だわ〜。

そして主役のフロドことイライジャ・ウッド。子役のときから見ているだけに、なんとなく「ちっちゃいイメージ」があるのだけど、今回はイメージでなく本当にちっちゃい。そのフロドも場面によってサイズが微妙に違っているのも笑える・・・が、そこには触れてはいけないのさ。「パラサイト」で彼のキスシーンをみて、なんとなくショックだったよ・・・。「お母さん許しませんよ!」みたいな感じで・・・。それにしても本当に目の青い子だねぇ。

そしてレゴラス。絵に描いたような美形さん。オーランド・ブルームは今作品が映画デビュー作だそうです。でも、こんだけのインパクトでデビューしちゃうと、今後が大変そう(^^;)。しかし原作ではこのレゴラスが、最初は嫌いあっているギムリ(ドワーフの族長)と徐々に熱い友情を培っていくっていうのがポイントらしい。かたやエルフの王子、かたやドワーフの族長、それだけでも「仲悪そ〜」って感じなのに、それが仲良しさんになっていくなんて、なんかいいなぁと思う。これでギムリの外見が違うものだったら、腐女子のみなさんはドッキドキだったに違いない(笑)

腐女子のみなさんといえば、世の中は結構「アラゴルン×フロド」なんだってね〜(爆)。でもさ・・・ホビットさんって、足の裏にも毛が生えてるんだぜ・・・。だから靴をはかなくてもいいんだぜ。あんな雪山でも裸足・・っつーか、常に裸足なんだぜ・・・。アタシはどっちかっつーと「ボロミア×アラゴルン」なんだけど・・・。いいんだ、きっとトモダチはいないのさ・・・(いじいじ)。そりゃルックスの問題だけで言えば「アラゴルン×レゴラス」とかが一番ありそうな感じなんだろうけど、でも話的にそういう感じじゃないしね〜。いやでも、ワシはこの話はあくまでもノーマルな!目で楽しんでおります。本当です。本当・・・・です(^^;)

それにしても、本当はそこまで身長差のない人間なのに、しっかりと画面では違って見えるのもすごい。エルフと人間とホビットとドワーフと・・・みんなそれぞれにサイズが違うために撮影もかなり大変だったそうです。でもCGを多用するとすごくお金がかかるので、遠近感を利用して撮影したりしたんだそうです。ホビットとかドワーフさんが画面の奥の方にいったり、エルフが手前の方に来たりと。だもんで、妙にサイズが極端なときもあるよね。でもそれは言っちゃダメ!(何回言っているんだか)

おまけに全三作分の撮影を全部終えているというのだからすごい。15ヶ月かかったそうだけども、でもその方がいいよね〜。でないとハリポタみたいに「ガンダルフ役のイアン・マッケラン他界のため、ガンダルフは三作目にはでません」みたいなことになりかねないものね(^^;)ホント、どうするんだろう・・・ハリポタ。

それはさておき問題もあるのです。二作目の「二つの塔」の公開がイギリスと同じにならなかったのもここにあるのかも。それが何かと言うと。


字幕問題


なのです。第一作目が公開されたときに、前出の友人が憤怒しながら電話をかけてきて・・・というのも戸田奈○子の翻訳がサイテーだとかなんとか・・・。前にも言いましたが、「指輪〜」は全世界に数多くのファンがいるわけで、何度も何度も読み返しては指輪ワールドにひたっているわけですよ。そして今回の映像化に際してはきっと誰よりも心をときめかせていたであろう人たちなのです。その人たちが
「あんなんじゃ指輪の雰囲気ぶちこわしジャイ!」
と、怒りまくったのです。でもまぁ、話を聞けば納得だったりするのですが(その一例を書こうと思ったのですが、それを書くと話のすごく大事な部分のネタばれになってしまうので、やめときます)、でも本当にその怒りはすごくて配給会社やら翻訳協会やらに苦情が殺到し、だもんでビデオ&DVD版の翻訳が、劇場公開時とは違うものになってるんだそうです。
「原作ではこう書かれているのに、なんで映画ではこんなアホなセリフに?」
とか、そんなことなのですが、ビデオ化に際しては書籍の方の「指輪物語」の翻訳家が監修にあたり、修正を加えられたそうです。で、「二つの塔」の方では、あらかじめ翻訳家が訳したものを映画の字数に(字幕の字数は制限が決まっているので)戸田奈津○さんが直し、さらにそれを最初の翻訳家さんが確認して、それを戸田さんがさらに字幕に書いていくという四段作業にすることでファンにも納得してもらおうということになったそうなのです。



がっ!



日本語版の不評が監督に耳に届いたのか、なんとこの監督ピーター・ジャクソン。日本の配給会社にも言わないままに、記者会見上で勝手に


「日本語版の翻訳家を変える!」


と言ってしまったのです。あいやビックリ(@□@;)。
これには日本側もドギモを抜かれたらしく(そりゃそうです。すでに公開に向けて翻訳作業は後半部分に差し掛かっていたのですから)、ただいま監督にその真意を確認中とのこと。これでもしも監督が「いやじゃ!絶対に戸田にはやらせん!」というのならば、他の字幕書きさんに変えられることになり、当然2月の劇場公開にも間に合わなくなるかも・・・という状態なんだそうです。こりゃ大変じゃ〜〜。

でもな〜。これを言っちゃいけないんだろうけども、元々字幕になってる時点で本当のセリフの情報は幾分かカットされてるわけだし、原作があるものに関しては、原作の方が面白いというのが普通・・・だとワシは思うのですよ。長くても3時間の映画の枠の中で、長い小説の全てを表現することを期待しちゃいけないと思うんだけど、どうでしょう?特に指輪のようにそれぞれの立場があってのそれぞれの行動や思惑が多角的に描かれている作品に関してはなおのこと、むずかしいと思うんだな〜。ただ、今回その「この訳はあんまりだ!」の一例にあがっているものたちは、上記の問題の外にある、いわば「その訳はないだろうよ・・・(^^;)」とワシでさえ思うものなので、ファンが怒るのも無理はなかったと思われ・・・。
それ以前に「アンチ戸田」という人も少なからずいるようで、その人たちも盛り上がってるようですねぇ・・・。

ワシは英語のものに関してはできるだけ耳で聞いてるんで、確かに「そう訳しちゃうの?」ってものがたくさんあるのは分かるけど、でもその場その場の訳に反していても、全体を通してみるとつじつまを合わせてあることもままあるので、それが字幕書きのテクニックか・・・と感じるときもあるのですよ。ワシも一時字幕書きになりたいと思ったけど、こんなにバッシングされるんだったら、いっそのことクソ面白くないと評判の映画の字幕を書いて、面白く見せた方がオイシイかもね〜とか(笑)。

でも、英語以外の外国語ものだったりすると、それがいい訳かわるい訳か分からないだけに、翻訳家の担う任務はナカナカに重いぞと思います。がんばれ!世の翻訳家たちよ!いつかはワシも!(←マジ?)

とまぁ、そんなこんなで、非常に映像的にもストーリー的にもドキドキの一作です。どのくらい面白いかは、ファンタジーがキライなワシの母が、二巻分を無駄口たたかずに全部見入っていた・・・ということでも分かるでしょう(笑)。まだごらんになってない方はぜひ!

関係ないけど、オークに襲われる場面。観ていてマジでFF11を思い出させるのです。ワシのやってるキャラの出身国の周りにはオークがウヨウヨでるので「オークだ!」と言われるだけで、心臓が縮まるのさ(^^;)
オークの大群なんてイヤよ〜〜〜(>_<)!!


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