2003年01月27日(月) |
「コレクター」+「スパイダー」 |
コレクターのシリーズ二作です。どっちもモーガン・フリーマン演じる心理捜査官・クロスが主役のもの。
ではまず一作目の「コレクター」から。
姪のナオミが失踪。ワシントンから現地へと飛んだ、刑事であり心理学博士でもあるアレックス・クロス(モーガン・フリーマン)は、現地で失踪している8人の女子大生との関連から、これが連続誘拐事件であるとみる。そして既に三人は死体で発見されていた。死体の状況から、犯人は誘拐した女性たちに異常な執着を持ち、かつ残忍な手口で殺害するまでの間に、かなりの期間があることから、姪がまだ生きてると判断する。そんなとき、誘拐されながらも女医のケイト(アシュレイ・ジャド)は脱出することに成功。クロスと協力し合い、犯人を追い詰めることになるのだが・・・。
とまぁ、こんな感じ。 誘拐されているのは10代から20代の女子大生レベルだったのに、突然誘拐される30女のアシュレイ・ジャド・・・いや、そんなことはどうでもいいのだけども(笑)。女医なんだけども、キック・ボクシングなんかもやってて、なかなかに強い。根性もある。アシュレイ・ジャドは好きな女優さんだし、モーガン・フリーマンも大好きなので、そういう意味で先ず楽しめました。ミステリーとかサスペンスの観点から行くと、やはり「羊たちの沈黙」なんかには「心理サスペンス」の点では及ばないし、美しい女性を集めては愛でる「コレクター」の異常性の表現もややインパクト薄って感じでしょうか?この手のものって、「犯人が意外な人物」であるか、「犯人を見つけるまでの過程が絶妙に描かれている」かしないと、なかなか面白い作品にならないもので、両方が微妙に中途半端な今作品はちょっと惜しいできではないかと思います。でもモーガン・フリーマンの誠実さと重みのある演技はやはり「さすが」という感じだし、アシュレイ・ジャドの「誘拐されたトラウマを持ちつつもそれに負けまいとする姿」はなかなかのものです。っつーか、ダブル・ジョパディーのときも思ったけど、この人こういう役上手いよね〜♪最近、このコンビ(モーガンとアシュレイ)の法廷映画「ハイクライム」もDVDリリースされてるので、気になる方は要チェックですぞ!ワシも早く借りてみようと思いますです。軍事裁判もので、モーガンが弁護士なのだ。アシュレイの旦那役の人が裁判にかけられ、旦那の無実を信じる妻が、モーガンに弁護を依頼するというもの。ワシもみたら、レビューアップしますです。
で、次はこの「コレクター」の続編になる「スパイダー/コレクター2」です。
今度の事件はワシントンDC。上院議員の娘が誘拐される。犯人は議員の娘が通う小学校の教師。しかし、周到な犯人はSPの目をかいくぐり痕跡を残さずにどこかへと消える。そして犯人はなぜかクロスへと電話をかけ、挑戦するかのように自らの犯行を認めるのだが・・・。
前回のコレクターと違う点は、ひたすらに犯人はだれじゃ〜と追いかけた前回と違って、今回は犯人側の状況も見えている・・・ということ。犯人の顔も分かっているので、「来るぞ来るぞ・・・」という風にドキドキする。ただもちろん、それだけで終わることもなく、犯人の「本当の目的はなに?」とか「なんでこんなことに?」など、様々な疑問が見ているうちに沸いてくる。おまけに、現場に残された監視カメラの映像や、メールやPCデータなどもイチイチ伏線に・・・(^^;)そういう意味では前回よりもちょっとテンポアップしてるかも。ただ、そういう「何か」に気付いて観ていないと、わけも分からずポンヤリしちゃうかもです。常に「画面の裏」を読みながら観ると面白いかも。でも、ヒロイン役というか、相方役がイマイチなので、前作の方が「バディもの」としては面白いと思う。まぁでも、あのオチじゃ仕方ないかなぁ??
心理サスペンスものというと、やはり「羊たちの〜」を基準に考えてしまうので、はやくシリーズ三作目の「レッド・ドラゴン」が観たいと思う。ハンニバル・レクターの昔もまた出てくるようなので、アンソニー・ホプキンスとエドワード・ノートンのカラミも期待!エドワード・ノートンといえば、かつて日本に住んでたことがあるだけあって、日本語の発音が綺麗だった(笑)。今回も「レッド・ドラゴン」の記者会見で「え?日本語で?・・・全部忘れた(笑)。学生のころ勉強してたけど、いまは全然」(←これ全部日本語で語る)と言ってたけど、その日本語が上手かったよ(爆)。たいしたもんだ。しかももっと話すと関西弁なんだよね、あの人(^^;)関西弁を話す外国人ってちょっと面白い。得だなぁ(←?)。
てなわけで、あんまり血が出ないサスペンス希望の人はどうぞ。
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