つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年01月31日(金) 「アザーズ」

はぁ、面白そうで気になってたのですわ。ゴシック・ホラー好き好き♪
ニコール・キッドマンって、こういうちょっと硬い雰囲気のコスプレが似合う顔なもんで、イギリスものの方が向いてると思うんだ〜。とはいえ、制作はアメリカ、フランス、スペインの共同というから、これがまた面白い。


というわけで、あらすじ。
1945年、イギリス。グレースは霧に包まれた孤島・チャネル諸島のジャージー島に二人の子供と一緒に住んでいた。夫は戦争に出かけたまま帰ってこないし、使用人はなぜか一週間前に集団で家を出て行ってしまった。二人の子供は光アレルギーのため、昼間も厚いカーテンで家中を覆い、電気も使うことが出来ない。
そんな時、かつてその屋敷で働いていたという三人の使用人が「雇って欲しい」とやって来る。ちょうど消えた使用人たちの代わりを探していたグレースは、その三人を雇うことにするが、彼らがやってきた時から、家の中に見えない「誰か」がいるような気がし始め・・・。


ぶっちゃけた話、オチは最初の二十分くらいで見えます。そんなに難しい話ではないです。ただ、1945年くらいのあの雰囲気っつーかが、非常に好きで、話としては決して気持ちのいいものではないのですが、ワシは浸りながら観てしまいました。なんでもトム・クルーズが惚れこんでどうしても映画化を!ということで製作総指揮に入ってるのですが、ある意味夫婦の共同作業ということでしょうか?これが離婚前の夫婦一緒の最後の映画かな?(←未確認)

思うに、ゴシック・ホラーってカラクリやオチの斬新さよりも、「いかに雰囲気を作り上げるか」というトコロが最大のポイントになると思うのです。服装やら小道具やら、家の作りやら生活習慣やら・・と、いかに手を抜かずに世界を作りこんでいくかが、成功の鍵を握っているのです。そういう意味で、この「アザーズ」は非常にいいです。また、ニコール・キッドマンがハマってる。夫がいない中で、病気を抱えた子供二人を気丈に守ろうとしながらも、時に緊張の糸が切れるところなんか、上手いな〜と思う。また、アンとニコラスという二人の子供の中のお姉さんの方、アンが非常にいい!!なんともいい子役なのです。ゴシック・ホラーの顔だよ!ってな顔してるし、ニコール・キッドマン相手に引けをとらない迫力を出しています。母親のことを愛しているけれど、でも一方で「母の言うことが必ずしもすべて正しいとは思わない」子供ゴコロといいますか、よくでていて、まぁ見てくれいって感じさ。

実はニコール・キッドマンの出演した映画ってたくさんは観てないんだけど、コレを機に観てみようかな〜と思います。特に、離婚した後の女優さんって、いい演技したりするしね〜。覚悟が決まった感じが、皮一枚剥くような・・・。


というわけで、ホラーが苦手な人も楽しめる作品です。一人暮らしの人でも大丈夫なホラーですぞ!


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