つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年02月01日(土) 「ハンニバル」

はぁ〜。観ちゃったよ・・・。とうとう。
微妙に自分に禁じてたんだけどなぁ(^^;)、でも「レッド・ドラゴン」観る為には、観ておかないといけないしねぇ(−−;)というわけで、あらすじから・・・。


クラリス・スターリングはFBIの捜査官。10年前にハンニバル・レクター博士の力をかりて連続猟奇殺人犯をつかまれたことから、知名度の高い捜査員だった。しかし最近、麻薬捜査の方に借り出されていたクラリスは、捜査上での失態が多く、その進退を迫られていた。
一方、レクター博士は施設を抜け出したのち、イタリアのフィレンツェに渡り、偽名を使って司書として働きながら、美食と芸術の世界に暮らしていた。
そんな時、レクター博士の犠牲者にして唯一の生存者メイソン・ヴァージャーは、レクターに復讐するべくFBIに金を渡し、立場の危うくなったクラリスをレクター捜索へと引き戻す。クラリスを餌にレクターをおびき寄せようとする彼は、一方で、捕まえた彼を生きたままブタの餌にするべく、準備を進めていた。果たして、レクター博士は追っ手を振り払うことができるのか・・・?

とまぁ、こんな感じ。ジョディ・フォスターの出世作「羊たちの沈黙」の続編です。
いやぁ、ハンニバル・レクターはいい!思わず職場で御用済みになったレクター博士のでっかいポスターを家に持って帰ってしまったほどに・・・・(−−;)アンソニー・ホプキンスってば
ハマリ役・・・♪♪

しかしさ、監督のリドリー・スコットってば・・・日本が好きなのは分かるけど(ブレード・ランナーでも不思議に日本文化が登場したけどさ)、今回もかい!って感じで、微妙に日本人が出てくるし・・・(^^;)いやまぁ、日本人観光客ってあんな感じだけどね(笑)。でも、別に出なくてもいいだろうに・・・と思うのはワシだけでしょうか・・・。

そして、ワシってば観始めてから「あれ?今回クラリスってばジョディ・フォスターじゃないのね?」ってことに気付くのに少々時間がかかり、「いつになったら出てくるのさ〜」と思いながら、首をひねりつつ観てました(←アホ)。でも、ジュリアン・ムーアもクラリスっぽくて良かったです。やはり綺麗な白い肌、ストレートの金髪、知的で芯の強そうな女性というイメージがあるので、それが壊れなかったのも嬉しかった。クラリスが壊れると、それと同時にレクター博士の美意識も汚されるようでイヤンなのよ。なぜ、あのレクター博士があそこまでクラリスを気に入るのかとか、クラリスだけはなぜ傷つけずにおくのか・・・というトコロがあの映画の重要なポイントだと思うのよね。

レクター博士のクラリスに対する歪んだ愛情は、ある種非常にストイックでもあり、一方で非常に淫靡でもある。美人を見ると食べたくなっちゃう博士だし、クラリスのこともきっと「犯したい」し「食べたい」し「服従させたい」とも思っているのだろうけど、自分を追いかけ追い詰め、胸のうちに恐怖を秘めつつも決して尻尾をまかないクラリスに「決して汚されることのない何か」を認めているからなのだろう。でもって、そこがすご〜くレクターのツボなんだとも思うのだ。
形こそ違えど、そういうのって過去の映画や小説、アニメなどいろいろな媒体で表現されているよね?例えば、ルパンと銭形のとっつあんとかさ、怪人二十面相と明智小五郎とか、エーベルバッハ少佐とエロイカとか(←違う?)、そういうなんか「永遠のライバル」っつーか、「お前をどうにかできるのは俺でなくっちゃいけない」みたいなの。ううう・・・スゲー好き、そういうの(TT)

で、話は戻りますが、レクター博士といえば「食人家」としても有名であります。今回も・・・非常に・・・まぁ、その・・・・(^^;)相変わらずで・・・。ラストの方は少々具合が悪くなるほどに・・・・(−−;)あっはっは(^ヮ^;)。そして今回もまだ、「彼にとって食べることとはなんなのか?」が微妙につかめないままなワシです・・・。

尊敬の念なのか、愛情の現われなのか、それともプレイの一環なのか?

はたまた、本当の意味での相手の「内面」を賞味することが目的なのか・・・とか?
レクター博士は人の嘘とかすぐに見破るし、人の心を手に取るように理解するから、裏表のないクラリスが好きなんだろうし、そういう虚構の顔を持つ人間を嫌悪し、その皮を剥きたがるのでしょう。

いや〜。DVDのハンニバルってば5時間以上もあるんだってね〜。


というわけで、買おうか買うまいか、悩んでいる次第です。


さて、「レッド・ドラゴン」を誰誘って行くか、難しいトコロです(^^;)誰も行きたがらなさそうだよ・・・・(−−;)


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