2003年05月16日(金) |
『SUGAR TOWNはさよならの町』 by 松任谷由実 |
どうしてだか病的に好きな歌・・・というものがある。 ワシにとって、この曲がそれに当たる。 ユーミンは中学生あたりから聞き始め、最近はあまり聴いてないのだけども、当時聞き込んでいたアルバムから、昔の荒井由実の曲にいたっては「超イントロどん!(←これを何人がリアルに分かってくれるか・・)」でもフルコーラス歌えるほどに何度も聴いた。
もちろん、そこまで聴くわけだから好きな曲はたくさんある。 アルバムで好きなのをあげるのならば 「昨晩お会いしましょう」 「DA DI DA」 「ノーサイド」 「リインカーネーション」 「流線型’80」 「悲しいほどお天気」 「ボイジャー」 「ダイヤモンドダストが消えぬ間に」 「Delight Slight Light Kiss」 などなど・・・。ほ〜ら、書ききれないし(^^;) きっと後で読み返して「ちっ。あれもかいときゃよかった」とかって思うのでしょう。 なんせ、一度友達と「ユーミンしか歌わないカラオケ」というのをやった時に、フリータイムいっぱい使って歌ってもネタが尽きないほどに歌えたくらい知っているので、(っつーか、ホンマもんのユーミンファンに言わせれば「そのくらい常識」と言われそうなんだけども)ほじくればほじくるほど、あれもいいこれもいい・・・になってしまうのですよ。
で、その中でも異様に好きな曲が数曲ある。 その中のひとつが「シュガータウンはさよならの町」なのである。 上記のアルバム「DA DI DA」の中に収録されております。かつてLPだった頃はA面の最後にあたる曲でした(笑)。このアルバムは本当に全体のクオリティが高いというか、どれも好きな曲ばかりなのですが、その中でも特に・・・特に!この曲が好きなのです。 でもイマイチ世間一般の認知度は低いんだよね〜、この曲。いい歌なのになぁ・・・。
どんな曲かっていうと、メロディーは全体的にポップな感じで。でも歌の内容はすごく切ないわけですわ。
「そんな気がしてた 目覚めた瞬間 町を埋め尽くす大雪 カーテン引けば〜♪」
ではじまるように、舞台は雪景色。
「バスもrailwayも 今日は止まってる でも二人はでていくのよ それぞれのドア」
というように、丁度、別れの朝。 そして寝ている間にできた銀世界の中で 二人は旅立ちの準備をする。
「ねぇ チェーンを手伝わせて まだ荷物を積み込む前に」
と、こんな風に。 で、サビ。
「少し吹雪いてるね シュガータウン サテンのシーツをなびかせ 泣き顔になったのは シュガータウン 白く眩しすぎたせいよ」
雪景色だけども、暗く重い空というよりは 白く明るい雪のイメージ。 風にあおられて、ちょっと雪が舞っているような。
で、二番。
「昨夜できたての 砂糖菓子の道 タイヤの跡だけあなたについてゆくわ 遠ざかっていく リアウィンドウめがけ 何度もぶつけた思い出 雪で固めて
ねぇ 電話をかけてもいい? あと一度だけついたかどうか
少し吹雪いてるね シュガータウン 世界中の音を消して 見送っていたいの シュガータウン どこまでも続く雪景色
もっとダンスしてよ シュガータウン 空も見えなくなるくらい いつかまた会えるね シュガータウン 今までで一番綺麗
少し吹雪いてるね シュガータウン サテンのシーツをなびかせ 泣き顔になったのは シュガータウン 白く眩しすぎたせいよ」
・・・とフェードアウトしていくのです。
なんとまぁ、すごい歌。 別れの歌なのに、このアップテンポ。そしてこの明るいメロディライン。
でもねでもね・・・・聴きこむほどに切ないのよう〜〜〜(TT)。
そして、すご〜〜〜くラブストーリーが書きたくなるのよう〜〜〜! ここで別れた二人はどうして別れるんだろうか!?とか、
「泣き顔になったのは シュガータウン 白く眩しすぎたせいよ」
って言ってるけど、これは強がりなわけで、この胸がキュンとくる切なさをどうやったら小説で表現できるのだろうか〜〜〜〜〜!?!?とか、この舞い飛ぶ雪をどんな風に書いたら最も綺麗にイメージしてもらえるのだろうか!?!?とか、
ねぇ 電話をかけてもいい? あと一度だけついたかどうか
って言ってるけど、本当にかけるのだろうか〜〜〜!?!?
とかとか、この二人の背景とその後を考えると、
すごい・・・・一本の小説になるじゃんか・・・
と、この歌のドラマ性にときめいてしまうのです。 別れの朝にみた踊る雪を見て「今までで一番綺麗」と感じてるのをみても、前向きな別れなのだろう・・・と。でも、お互いまだ好きなのだろうな〜・・・と。
そう。原稿を書く時にユーミンを聴いていると、すごくはかどるのですよ!!これは本当にそう!ちなみに安全地帯でもはかどるワシだったりします(笑)。そしてオフコースでもはかどるワシ・・・。比較的昔の曲の方が原稿にはいいみたい。洋楽でも結構昔の方が原稿やってるときにはいいかなぁ〜。
というわけで、いつかこの歌をイメージにした小説を書いてみたいなぁ〜とか思っているワシ。まぁ、なにに影響されても、書いてカタチにするということはイイコトだと思うので、えぇ。
ちなみにユーミンだと「TYHOON」でも書いてみたいですねぇ(笑)。 しっとりとしたベッドシーンを・・・・♪♪
というわけで、久しぶりに今聴いている一曲について語ってみましたです。 10代の人とかにも聴いてみてもらいたいものです。はい。
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