2003年06月11日(水) |
「アバウト・ア・ボーイ」 |
え、なんとなく観ました(笑)。 「金と色気はありあまっている色男」を演じさせたら第一人者のヒュー・グラントです。腐女子としては、ヒュー・グラントと言えば、かの有名映画「モーリス」を思い出さずにはいられません(爆)。そして、恋心に火がついて肉体関係に発展させたがったモーリスに「僕は清い関係でいたいんだ」といい、その後モーリスと別れた後に、偽装結婚までしてしまう彼を思い出さずには居られません(爆)。えぇ、ワシとしては、ヒュー・グラントといえばモーリスでしょう。一生ね(^ヮ^) なんせ、映画館まで見に行ったからなぁ・・・モーリス(ふふふ)。
さて、そんな彼の「アバウト・ア・ボーイ」です。 「ブリジット・ジョーンズの日記」のスタッフが作ったということで、もちろん「Four Weddings and a funeral」(←放題:フォー・ウェディング・・・だったっけ?)と同じスタッフということですね。そういや、こっちもヒューだったよねぇ。一応彼はイギリス役者の代表格ということか(笑)。ほ〜。ふ〜ん。
で、あらすじ。 ウィルは38歳の独身貴族。働くこともせずに、日々、女性関係と身だしなみ、それからTV鑑賞を繰り返す日々。高級外車を乗り回し、美容院に通うという優雅な生活。それというのも、彼の父がたった一曲のクリスマスソングをヒットさせてしまったからだ。 その歌の印税と父親の遺産のおかげで、働かざるとも食うに困らない生活をすることをできるウィルは、新しい女性関係を築くべく、シングルペアレントのアソシエーションに参加する。自分もシングルファザーの子持ちだと偽って。 しかし、そこで知り合ったシングルマザーとのデートの日、彼女は友人の子供を連れてくる。それが、12歳のマーカス。彼もまたシングルマザーに育てられたいじめられっ子だった。 情緒不安定な母に育てられたマーカスは、母親のことを誰よりも愛している。ちょっぴりキテレツな母親の影響で、マーカスもちょっと風変わりな子供の育ってしまったのだ。 そして、マーカスとウィルが知り合ったその日、みんなでマーカスの家に立ち寄ると、そこには自殺を図ったマーカスの母親の姿があった。 一命を取り留めたものの、いつまた自殺を図るともしれない母親のために、ウィルを母親と付き合わせようとするマーカス。けれど、マーカスのその努力は違うつながりへと結びついていく。 全てがC調で空虚な生活をしていたウィルと、12歳の割にはシリアスな現状に生きてきたマーカスの心が歩み寄ったとき、二人の中に新しい世界への扉が開かれていくのであった。
・・・とまぁ、こんな感じ。
え、こういう男をやらせたらピカイチですよ。ヒュー・グラント。さすがは公衆わいせつ罪で捕まった過去のある人です(爆)。彼が捕まったとき、丁度アメリカでは「ウェールズの山(原題:The Englishman Who Went Up A Hill But Came Down A Mountain←丘に登り山を下りたイギリス人)」が公開中で、これにちなんで「The Englishman Who is coming(←イってるイギリス男)」と新聞に書かれた彼です。えぇ、爆笑しましたです。はい。 たしか、路上でカーセックスの最中に見つかったかなんかしたんでしたっけ?もう、微妙に記憶も定かではありませんが(^^;)。まぁ、マジックマッシュルームを一人でやって、錯乱状態に陥り、近所のコンビニに駆け込んで「救急車を呼んでくれ!」と頼んだ伊藤○明くんよりはマシですけども(−−;)。
ま、そんなゴシップはさておきとして、個人的にはブリジットよりは落ち着いて観させていただきました。まぁ、レニー・ゼルヴィガーじゃないので、気持ち悪くなかったんで。はい(^^;)。 で、嬉しかったのは「Killing me softly with his song(ロバータ・フラックの名曲)」を中で使っていること。ワシ、この歌大好きなんですよね〜。そして、これを歌うマーカスの声が非常に澄んでて可愛いのです。サントラでは、映画の中と同じように、マーカスとウィルのセッション(笑)で収録されてるそうですが、この曲をチョイスしたトコロに、「やるねぇ」と感じます。だって、絶対に子供が自らチョイスして歌うような歌じゃないんだもの。ここにもマーカスの「お母さんを喜ばせたい」って気持ちがよく現れてる。
この映画のポイントは、なんにもせずに年齢だけを重ねてしまった男性が、何かをしようと必死な少年と出会って「俺って、なんだろ?」と思うってこと。「俺って、ここまでがんばったことはあったかな?」って。 金もある、ルックスだってイケてる。だから、無理にがんばらなくても人生楽しくやってこれた。でも、結局それで得たものはなんだったのだろうか?とウィルは思う。そして、そんな「なにもない」自分が、初めて心の底から「惹かれる」女性に出会う。 人間は必死になったことがなければ、本当の友達もできない。 ・・・と、この映画は言ってる様に思う。初めて一生懸命になるウィルに、マーカスも年齢を飛び越えて「そういうことなら協力するよ」と言ってみたりする。なんか、この二人のやり取りが面白い。
適度に感じさせ、そして決して説教臭くはない。
そんなほんわか映画でございます。
今も昔も「結構幸せだったかも」と思える人がみると、面白いかもしれないですぞ。
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