【読書日記】海辺のカフカ

海辺のカフカ(上)(下) 村上春樹 著 新潮社

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感想:新しい側面を見た気がする。
   今までの村上春樹さんの作品にあった、独特の空気間のようなものが、
   本作品においては、薄れているような気がする。
   しかし、だからといって魅力は損なわれておらず、無駄な装飾が取り払われたことで、
   さらなる高みにたどり着けたように感じた。
   登場人物たちも、独特の「村上節」というものを発揮してはいるのだけれど、
   どこかあっさりとしていて、すごく生き生きと動いていた様に思える。

   ファンタジィ性が、より強まった様にも感じた。
   もともと、うっすらとした非現実感が漂う作風ではあるのだけれど、
   本作においては、舞台こそリアルな日本だけれども、
   そこで繰り広げられるドラマは、とてもとても非現実的だった。
   ここまで、非現実性を主軸に据えて物語を動かすって言うのは、
   村上春樹作品のなかでは珍しいような気がする。

   村上春樹作品の困ったところは、どれか一作でも読んでしまうと、
   残りのいろんな作品も読みたくなっちゃうってことですね。
   「神の子どもたちはみな踊る」を再読しようかな〜。

追記:こんなページを見つけました。
   春樹さんのロングインタビューとかがあります。
   よろしければどうぞ。

海辺のカフカ(期間限定サイト)
2002年10月16日(水)

日々 / いけだ