共鳴する空洞

 精神の糧となるものにはいろいろあると思いますが、大きく分けて、絵画や写真、音楽、そして書物になると思います。
 目で見て、感じることの出来るもの。
 耳で聴いて、感じることの出来るもの。

 人は、心の中に、空虚な洞穴が存在するような気がします。
 そこに、音が入り、共鳴し、満たしていく。
 それが、成長であり、人としての深みに繋がるような。

 人によって、好きな音楽や書物は変わるけど、それは、心の空洞が人によって違っているから、共鳴する波長や周期が違ってくることに他ならないような気がします。
 好きな音楽を聴いて、自分の空洞にその音楽を共鳴させることが出来ることは、とても豊かで貴重なものなんじゃなかろうかって実感してきつつあります。
 それは、ある時点を越えたときから、外へと広がりだして、違った形として新たな波紋を広げ、それが、また違った人の空洞へと共鳴していく。そんな気がするのです。

 すごく抽象的で、あまりにも漠然とした考え方だけど、それをいつの日にか、きちんとした形で残してみたいと、何故かそう思いました。
 自分に何が出来るのか分からないけれど、いつかきっと出来るような気がするのですよね。
 ただの気のせいなのかもしれないですけど。
 
2003年11月12日(水)

日々 / いけだ