おぎそんの日記
おぎそん



 bird alone

aloneって、「one」が入っているんですね。
今まで気づかなかったけど。

そんなわけで、篠原美也子のインストアライブ行ってきましたよ。
うん、悪くなかったです。
というのも、ちょっとアルバムとしてのバランスというか、曲の強弱にやや疑問があって。

良くも悪くもライブがあって成立する曲なんだな、と感じたのですよ。
とくに「wind with wing」が初聞のときにメロディが気になって(悪い意味で)歌詞もなんだかなーと思ってたんですけど、今日聞いたらすんなりと入ってきたわけで。
お直ししたのかな?

Bメロの歌詞がすっと入ってきたんですよ。
小谷美紗子の曲タイトルを忘れたけど(最近、買ってるけど聞いてないことがほとんど 汗「adore」収録の”雨音呟く”だったかな)、”今日も学校や会社で負けてきたよ でも明日も行って来るよ”を思い出しながら聞いてた。器用な真似を、じゃなく。なんかオーバーラップしたんですよ。

ああそうか。彼女は負けたんだなってしみじみと。
メジャーというところで、6年間あがいて、負けて。
でも、それでも歌い続けるということ。メジャー在籍期間よりも長く歌い続けるということ。
勝ち負けとかどうでもいいと、人は奇麗事をいう。
でも、やっぱり負けるよりは勝ちたいと思う。

蹴落とすなんて、とも思う。
でも、自分が蹴落とされることを考えたら人のことなんて考えられない。

そんなことを繰り返して、いつの間にか負けてた。勝つために何かをするわけではない。でも、負けるために何をするわけでもない。

もはや、そういうところからフィールドを移したんだって。

一度、駄目になったからこそその価値がわかる。その一方で、それがたいしたことじゃないということもわかる。
敗者の遠吠えだ、というなら言えばよいと心から思う。

だって、何のために歌うのかが、その徹底的な敗北によってわかったんだから。

挫折、と言う人もいる。
そうじゃない。これはそこへ(昔の時点で言うのならば、未来の今いる位置へ)たどり着く当然のプロセスなのだ。

No.1にならなくてもいい only1になればいい

死ぬ気でNo.1を目指したから。とどかないと知っていても手を伸ばしたかった。only1になんかなりたいなんて思ったことなかった。

彼女はそんな風に思って曲をつむぎ続けたのだと思う。
それがその思いは決して曲の表面には出てこないけど、その裏にあるような気がする。だから、聞き返したときに気づかされるような気がする。

not me but us

だから、負けても明日もいこう。
どうせいつかは死ねるんだからね。

2010年10月03日(日)
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