徒然駄文
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あなたが亡くなってもうすこしで49日ですね。今でもまだ、あなたは本当に亡くなったのか半信半疑です。ここ数年は密に連絡を取っていなかったからかもしれません。年が明ければ年賀状が届きそうだし、ひょっこり「かいちょ〜ひさしぶり〜!」とか言って電話が鳴りそうです。最初の頃の混乱が過ぎて最近ではそう言う風に落ち着いてきているのですが、でも、ときどき何かの拍子に「あなたはもうこの世にいないんだ」と認識したとたん、やるせない思いに襲われ、胸が痛くなります。また、他の人があなたのことを話題にしてもなんだか腹が立って仕方がありません。そうじゃないのに、とか、こうなのに、とか、私だってあなたのことを全部知っているわけではないのに無性に腹が立つ。とても変だ、おかしい、と言うことは自分でも分かっているのですが、どうにもそれが押さえられないのですよ。そうして、またとても切ない思いに襲われるのです。あなたが亡くなったということが自分の中で整理できていないのでしょうね。 お香典なんて要らない。お葬式なんて不要だ。お墓も要らない。灰は○○(海だったか山だったか宇宙だったか、忘れちゃったよ、ごめん)に撒いてくれたらいいや、と、あなたとまだ密に連絡を取っていた頃、電話でよく話しましたよね。そのあたり、私とあなたは意見がよく一致した。でもあなたが亡くなった今、私はやっぱりあなたのお葬式には行きたかったし、お墓にもお参りしたかった。あれらは残された人達が心の整理をつけていくための儀式なんですね。多分そうなんだろう、と、頭では分かっていたけれど、でも本当のところは分かってなかった。あなたが亡くなって初めてしみじみと感じます。もう少し時間が経てば、あなたのことをよく知る、共通の友人とゆっくりあなたのことが話せるようになるかな、と思っています。 あなた、怒ってばかりいましたよね。怒りが自分の人生のパワーだって事もよく言ってましたよね。確かにそうだったと思う。「怒り」というのはとても大きなパワーを産むから、あなたは怒らずにはいられなかった。そのパワーを得るために。大変な人生だったよね。私なればとうに潰されてしまっていたであろうと、あなたを見ながら何度も思ったよ。凄いなあ、よく頑張って生きてきたなあ、と、心から思っていたよ。これでもか、これでもかと襲いかかってくる逆境を持ち前のパワーではねのけて、あなた、よく頑張ったね。本当に。せいいっぱいの人生だったんだろうな、と思います。でももう全部終わったよ、もう怒る必要もないよ、ゆっくり眠って下さい。もし今、あなたに何か一言伝えることができるのなら、そう伝えたい。 でも、やっぱり、私はとても寂しいよ。お互い進む道が離れてしまって、興味の方向も変わってしまってなかなか話も合わなくなり、あまり連絡を取ることもなくなってしまっていたけど、でも、また何か機会があれば楽しく話せるのだ、と、何となく思っていたから。あの入院からあなたが帰って来れなくなるなんて考えてもいなかったから(きっとあなた自身もそんなことはつゆ思っていなかったでしょうね)、私はとても寂しいよ。あなたの訃報を知らせた友人達が皆口を揃えて「もっといろいろ話しておけば良かった」「連絡を取っておけば良かった」と言っていた。私もそう思います。人生そんなものなのかな。そんなことばかりなのかもしれませんね。 ねえ、わた。あなたや有田くん、そうこさんがいたあの頃が私はとても懐かしい。みんなそれぞれの道を歩み始め、そしてあなたはこの世にいなくなってしまったけど、あの頃のことを私は忘れないよ。あれは一つの素晴らしい時代でした。ありがとう。 あなたはもう居ないのに季節は変わらず巡っていくのが、今は不思議でたまりません。もしもあの世で会えたら、ゆっくり語り合いましょう。あなたもそちらで妹さんやお父さんと仲良くね。ゆっくり待っていてください
【想文】
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