愛があっても疲れる

2004年01月21日(水) 子供は何でも知っている

1シーンくらいだし時間的にも短いけど
「みどり銀行」の休憩室らしきところで宮林さんと岸本くんと
徹郎さんの3人の話はいつも核心をついてるような気がします。
「大人はどうして子供の気持ちをわかってくれないんだろう?」
「大人に子供の気持ちなんかわかるはずがない。」
どちらにしても子供は「大人の気持ち」なんてお見通しってことですよね。
私はどっちかというと岸本くんみたいな子供だったな。

「僕と彼女と彼女の生きる道」3話
いろいろとやられちゃうシーンが多すぎて困ってしまいました。
いつものレーズンロールがなくてスティックにしようか食パンにしようか
考えて結局両方買ってしまう。
どっちでもいいや、ってもう思ってないんですよね。
朝も自分だけサッサと歩いてたのに振り返ったり
少しゆっくり歩いたりしてる。
蛇行してくる自転車に思わず「凛っ!」て叫んでしまったり
「危ないなぁ、もう。」なんて、もうホントにもう泣けるじゃないですか。

お引越しを1週間延期してまで楽しみにしていた「音楽会」
凛ちゃんは上手く演奏できませんでした。
きっといろいろな思いが頭の中を駆け巡ってたんでしょうね。
この日ゆら先生は携帯電話をお部屋に忘れてました。
なので凛ちゃんは学校で上手に演奏できなかったことを
先生に聞いてもらって優しく慰めて貰うことができなかったのです。
もしそう出来ていたらお父さんの前で泣くことはなかったかもしれません。
父親の顔を見てたまっていたものが噴き出したように泣き出す凛ちゃん。
いきなり泣かれて、どうしようか?と戸惑いながらも
おそるおそるそっと抱きしめる父親にまたまた涙です。
ハーモニカ吹くときもご飯食べる時も向かい合ってなかったのに
初めてちゃんと向き合ってましたよね。
セリフやモノローグで説明してるわけではないのに
ゆっくりなのですがお父さんの心の変化がわかります。
携帯を忘れてくれたゆら先生に感謝、っていうか良く出来た脚本ですね。

明日はおばあちゃんの家に行くという2人で居られる最後の日。
動物園でデートする2人。
ペンキ塗りたてのベンチに座るなんて有り得ないだろう、なんて
突っ込みを入れたくなるようなベタなシチュエーションなのですが
ペンキで汚れた姿をお互いに笑い合ってるところでまたまた涙。
2人の笑顔が無理してなくてすごく自然で心から楽しそうだったから。
本当に「ただそれだけで心が温まりました。」
飛んでいってしまった風船を見上げる2ショットにもグッときました。
来た時には離れてたのに帰るときは手を繋いでましたね。
徹朗さんがいつの日かこの日のことを思い返すことがもしあるとしたら
動物園に「連れて行ってやった」ではなく「一緒に行った」
思い出として残るでしょうか、そうだといいなと思います。






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