愛があっても疲れる

2004年11月02日(火) 色気の洪水

ぷっすまは「目利きバトルDON'T OVER」
ゲストは原口あきまささん&眞鍋かおりさん。

原口さんのものまねデモンストレーションに
「ものまねってこうやってやるんだねぇ〜、勉強になるね〜〜」と
勉強熱心な剛クン。
いつもの似てない輪島功一さんものまねを披露してみせてたけど
本職の方の前でそれが出来るのは今更ながらもう感動的。
相変わらず断るってことをしない人ですよね。

ペットショップの剛クンは可愛かった。
黒パグがお気に入りの剛クンはずっとなでなでしてて
犬なのにちょっと羨ましかったりして。

爬虫類を持ってユースケさんを苛めるのもペットショップ恒例。
脱兎のごとく逃げるユースケさんがいつもながら可笑しい。
さそりは無理かも知れないけど蛇、蜥蜴、イグアナの辺りまでなら
私も平気です。

普通にギョーザの後ビールを頼んでTVでは醸し出せない雰囲気で
普通に食事をしてるスロースターターナギスケ。
やっとエンジンがかかるのが最終戦。
それをゲストにあっさり見抜かれてるのも凄いです。


昨日レイトで「2046」を観てきました。
トニーの溢れんばかりの色気に溺れそうになりました。
あの滴るような色気は何なんだろう?
「花様年華」の時のあのストイックさはどこに行ったの
ってくらいの不良中年ぶり。
でも崩れてるわけではなくて危険な色香に目が離せない。
女をその気にさせる駆け引きの上手さと言ったら・・・

忘れられない恋があるので女には本気にならないし
女の本気も牽制する。
「寝る」という行為に意味を持たせたくないのでお金を置いて帰る。
酷くて不実で泣けるほどに優しくてそして氷のように冷たい男。

「私を軽く見ないで」と言って言い寄るトニーを
軽くあしらえると思ってたのに絆されて本気になってしまう。
このチャン・ツィイーが凄く凄く良かったです。
「LOVERS」なんかよりはるかに良かった。
不実な男に寄せる僅かの希望とどうしようもない絶望と
そんな切なさに胸が痛くて泣けました。

もう関わりがなくなっても女が困っていると
相談にのってこれ以上ないくらい優しくしてくれる。
それは女が「また」があると勘違いするくらいに優しく。
でも「また」はないんですよね。
女の傷口はまた傷むけど男のことは
よりいっそう忘れられない思い出になるのかも。
若い日の苦い思い出とともに爛れたような熱い日々が
凄く美化されて頭の中で思い起こされそうです。

監督は「花様年華」で遣り残したことを取り合えず
全部「2046」でやったって感じでしょうか。
「花様年華」があまりにも何も起こらない話だったので
今回は怒涛のように色々な出来事が起こってます。

クリストファー・ドイルのカメラワークは今回も素晴らしいです。
香港・中国を代表する新旧の女優さんがたくさん出てますが
皆さん綺麗で素敵でした。
それを一手に引き受けてもトニーはまだ余裕でしたけど。
今回はほんとにちょっとしか出てなくて残念だったけど
チャン・チェンも凄く良かったです。
本当に凄く面白い映画でした。
もう一回くらい観に行くかも知れません。

木村さんについては書こうかどうしようか迷ったけどちょっとだけ。
きっとこの映画は「カンヌ版」が完成形なのではないかと。
中ほどの木村さん登場シーンはバッサリなくても映画として成り立ちます。
と言うよりむしろあのシーンがあるせいで
急に現実に引き戻されてしまいます。
「Tak」という役なのですが「木村拓哉」にしか見えないです。
木村さんは「木村拓哉」以外の何者にも見えませんでした。
悪いと言うことではなくてあくまでも私の主観なので
お気を悪くなさった方がいらっしゃったら申し訳ありません。


 < 過去  INDEX  未来 >


nanako [MAIL]