オトナの恋愛考
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2010年04月07日(水) 天国のキス






昨日、一日ひろと伊豆のリゾートスパで一緒に過ごした。

現地の待ち合わせの高原駅までの道のりは
桜が満開の初めてのルート。
新宿から直通の急行電車の乗って改札を出てきたひろは
ビジネススーツ。

「も〜リゾートに似合わない服装ねえ。」と
初めて見たスーツ姿にちょっとトキメキながら
それを隠すように憎まれ口を言った私に
「だって、今日は仕事って事になってるし、仕方ないでしょ。」と
笑いながら嬉しそうに私を見つめた。

予約してあったリゾート施設へ車を走らせ
相模湾が見渡せるレストランで軽いランチをとった。

私たちはまだ会うのが3度目なのに
もう何年も付き合っているような恋人同士。

お天気もよく明るい日差しの中で彼の顔をまじまじと見た。
ちょっとタレ気味の大きくて優しげな目元と
いつも微笑んでいるような口元を見ていた。
これから始まる2人だけの時間が待ちきれずに
「あーあと30分だ。」と嬉しそうな彼が愛しく感じた。

天空の2人だけの空間のバスタブで
海風と日の光を浴びて生まれたままの姿で
飽くことなく抱き合った。

ひろに後ろからすっぽり抱かれながら
水平線の彼方を私たちは彷徨う。

「気持ちいいね。」「うん、すごくいい。」
「きてよかったよ。」「ホントだね。」

個室に戻った私たちはまた繋がり抱き合い
キスを数え切れないほど交わし
お互いの愛しい部分を唇で愛し合っていた。

優しげな顔立ちに似合わず彼のからだは筋肉質で
舌にチクチク触るほど体毛が濃かった。
だから私は一生懸命それをむしゃむしゃと貪り
彼も私を食べつくした。

あの晩と同じく、疲れを知らない彼の動作は
私を口も利けないほどグッタリと天空に誘い
座ったまま軽がると私の尻を掴んで離さなかった。

「あん、もうダメ。あ〜。」
「いった?」
「うんうん。もういっぱい。」
「だめ。もっといって。僕の形になってしまうまでうさぎを離さないから。」

そういって更に力強く私の中に入った彼のペニスは
どんどん奥まで入って終いには子宮の中で最後を迎えた。

ぐったりとした私にキスをしながら意地悪く囁く。
「僕以外の男としちゃだめだよ。」
「うんうん。しないしない。」
「可愛いなあ。もううさぎの体は僕の形になったから。」

個室エリアから展望大浴場へ
帰りは崖に建つ建物らしく2Fのフロントまで
階を移動するエレベーターの中でも
人がいなくなると腰をかがめた彼が私にキスをする。

夕暮れの中を海岸線を走らせて
地元で人気のある海鮮の店で夕飯を食べ
それからギリギリの電車の時間までの1時間あまり。

港のそばの道の駅に車を止めて
渚を手を繋いで歩いた事や
車の中ではまたずっとキスを繰り返した。


今度いつ逢えるのか
本当にまた逢えるのか
それは誰にもわからない秘密の関係。

まだ引き返すことが出来たエリアを
越えてしまった事に気が付かないふりをした夜。

空と海の間でしたキスは
天国でしたキスみたいに気持ちいい。



彼は今日からまた関西から九州へ行き
帰ってからは東北、北陸と飛び回る予定だと言っていた。


「そんなに遠くないうちにまた逢おうね。」


それはいつの事になるのかはわからないけど
愛してるよ、ひろ。

今夜はあなたの体の記憶に抱かれて一人眠る事にするね。



夢うさぎ |MAIL

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