オトナの恋愛考
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2010年04月09日(金) |
The business person |
今日、ひろは羽田から日帰りで熊本まで出張だった。
この狭い日本を北から南まで国内線で移動する 彼は本当に忙しいビジネスマン。
聞くと軽くめまいを覚えるような超過密スケジュール。
仕事でも忙しいのに仕事以外の付き合いも欠かさない。 本社にいる週は飲み会の連続。 飲み会のない日はデスクワークで0時を回る事も珍しくない。
「ちゃんと睡眠時間はとれてるの?」 と、心配して聞くと 「うん、大丈夫だよ。4時間寝ることを目標にしてるから。」 と、また優しげな瞳で答える。 彼の目下の目標は、本社でデスクワークの日は 終電に乗って家に帰ること。
間に合わなければ毎回新宿から郊外都市の自宅までタクシー。
社外のボランティア活動にも参加している。 地元の大学OB会や県人会の事務局も 自らすすんでしているらしい。
彼はそんな意欲的な男だけれど 自らの事は本当に自然に謙遜して言う。
「僕は田舎者だからね、実家のあるあの山間の故郷が大好きなんだ。」 「僕は短慮な性格だからね、頼まれるとすぐ調子に乗って 忙しいくせに引き受けちゃうんだよなぁ(笑)」 「北陸人の性格なのか、押しが弱いんだよね。そんなところが うさぎには物足りないかもしれないね。」
決して自分の事を自慢するでもなく 偉そうな事を言うんでもなく 口数もそう多くなく声も優しげなトーンだけど そんな事は全然なく 私にアプローチしてきたどの男よりも 自己アピールと行動力と誠実そうなメールの文面が 逆に人として男としてのレベルの高さを感じさせて。
私は逢えば逢うほど彼が好きになっていく。
そんなひろがふと寂しくなった時に 遠く離れていても 私は彼を癒すブランケットのような存在になりたいと 切に祈った。
そんな表の顔とは違う 私の前では彼はただの甘えん坊の男だけど そんな彼を知っている私は私を誇りに想う。
来週もまた彼はこの狭い国の空を 忙しく飛び回るのだろうか。
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