オトナの恋愛考
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2010年09月02日(木) Hard Luck Woman







今日は一日外回りの日で
朝から夕方までほとんど車で移動の一日。

BGMは毎年の夏の終わりのお決りのサザン。

今年の夏はいい事と悪い事が次々に起こり
でも、どんな時でも私という人を想ってくれている存在に感謝して
また、ひろとの今までの事を思い出していたら
なんだか急に彼に逢いたくなって、でも今までの恋愛とは違って
彼は遠くにいる人だから逢いたい時に逢えない訳で
最初の頃「遠距離恋愛をどう思いますか?」と
メールしてきたひろの問いに
「あなたと私の住む場所では遠距離ではないでしょう。
 寧ろ、お互いの立場を考えたらちょうど良い距離かもしれません。」と
クールに答えた事を思い出した。

でも今はすぐそばにいない事がちょっとせつない。



今年の夏に高原の別荘で交わした会話も思い出した。

 「ねえ、旦那さんと別居した理由って何だったの?」

楽しいディナーの最中に唐突にひろに訊かれた。

 「知りたいの?」

 「うん、差し支えなければ。」

 「あのね、あなたと一緒の楽しい時間に話したくない。」

 「そっか。わかった。」

ひろはそれ以上訊きたがらなかった。

 「のん気に見えるけど、私これでも結構波乱万丈な人生の人なの。」

 「そうなの?旦那さんとも元通りに戻ったしそんな事ないでしょ。」

 「あのね。」

 「ん?」

真夏の避暑地のダイニングで
美味しいディナーのサラダをフォークで差して
私は一呼吸してからひろに言った。

「アナタトココデコウシテイルコトジタイ・・・波瀾万丈な女デショ。」

さりげなく、それこそ「このトマト美味しいね。」って
言うのと同じみたいな口調で言ってから
真っ赤なトマトの切れ端を口に運んだ。

「うーん。たしかにそうだよね・・・。」

そう言ってからひろはしばらく黙ってしまった。




夢うさぎ |MAIL

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