オトナの恋愛考
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2010年09月12日(日) 精神的なSM関係






今日も一日中、ひろとの週末のことを思い出していた。
今日は一日中、ひろとの楽しい時間を思い出して幸せな気分。

7月に彼への不信感が生じるちょっとした出来事があって
楽しかったはずの8月も少し引き気味だったことは否定できないけど
約1ヶ月も逢わなかった時間は、最初の頃の気持ちへ引き戻してくれた。
いや最初の頃よりも寧ろもっと彼との距離が縮まった気がした。


昼過ぎに新宿東口の待ち合わせ場所でポンと肩を叩かれてから
夜の10時ちょっと前に新宿東口の改札でそっと手を握って
「また来週ね。」と別れる時までの約8時間半はあっと言う間に過ぎた。

帰りに寄った生簀のある店のカウンターで
初物の秋刀魚の塩焼きを食べやすいように箸でほぐして骨を取ってあげたら
「すごいな。これって特技だね。」って嬉しそうに頬張るひろ。
今までこんな事もしてもらった事がないのなら私はそれだけで嬉しかった。

ひろの好きなところは実際の彼と彼自身の自己評価のギャップ。

一見クールに見えるくらいに理性的で温和な紳士的なのに
「僕は理性より本能の方が勝ってしまうタイプだな。」なんて言う。

新宿という大都会の一流企業で働いているエリートのくせに
「仕事が好きじゃないから宝くじでも当らないかな。」なんて言う。

都会に住んでいてアカ抜けてるくせに
「僕は田舎者だからね。」が口癖なのだ。

でもこれらは自分を卑下してるわけでない事を知ってる。
彼は本当に故郷を愛し、家族を大切にし、自分の義務と責任を
人並み以上に果してる大人の余裕なんだと思う。

私と一緒にいると「楽」だと思えるほど
普段はハードな毎日を過ごしているんだから
私と一緒の時ぐらいは他では出せない弱さも本音も本能も
我慢しないで全部さらけ出して欲しいとそう思う。


「うさちゃんはもしかしたらSなの?(笑)」なんて
ベッドで嫌がるひろを無理やり押さえつけて
彼の性感帯を探してあげるという名目でふざけて擽ってたら
嬉しそうにそう言われた。

「うん、私は精神的なSだと思う。ひろみたいに普段男っぽい人が
 嫌がるのをみると萌えるもん(笑)」と答えた。

私が押さえつける力なんて、あっさり反撃できるはずなのに
あえてあんまり抵抗しなかったところを見ると
彼も精神的にはMなのかな?なんて思ったけれど
反対に私をギュッと押さえつけて逆らえないようにしてから
私の一番弱い場所を何度も刺激して逝かせてから
「今度、うさちゃんを縛って抵抗できないようにして責めたいな。
 本当はSじゃなくてMの部分が目覚めるようにね。」なんて、
いつも通りの優しげで、でも残酷でステキな笑顔で私を見下ろすから
意識朦朧の頭でひろの前ではやっぱり私はM女でも良いと思った。

もう別れの時間が迫った間際に
ベッドに腰掛けたひろにおねだりをした。

「お姫様だっこして。」

笑いながら軽々抱き上げるひろ。

今度は彼の膝に乗って「うんと強く抱きしめて。」と懇願した。
彼は黙って微笑みながら私の小さい体を思い切り抱きしめた。

「このぐらい?」「もっと」
「このぐらい?苦しくない?」「うん、もっと。」
「じゃこのくらい?」「ううん...苦しくて良い気持ち。」

私はひろのためなら「S」にでも「M」にでもなる。

ひろは精神的なMで肉体的にはSの男。
私は精神的にはSなんだけど肉体的にはM女なんだと思う。





夢うさぎ |MAIL

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