オトナの恋愛考
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2010年12月25日(土) 恋人がサンタクロース2010






昨日のクリスマスデートの事を今日一日中回想していた。

隣県の某駅までひろを迎えに行くために
私は県境の峠を越えて車を走らせたイブの朝。

クリスマス寒波で山道が凍結するかもしれないので
スタッドレスタイヤを装着した四駆で今回はひろをお迎えに。

改札から出てきたひろはいつもと違う車に少し戸惑った様子だったけど
それを口にしないのも彼の性格。

「どうしよっか。お腹空いたよね?」
「うん、ネットで検索したおでん屋に行こう。」

ナビで探しながらたどり着いた店は開店時間が夕方なので
そこを諦めて前回見つけてあった和食屋でランチを食べた。

その後、ショートケーキとアイスと飲み物を買って
近くのホテルにチェックインをした。

ケーキを先に食べようとひろが言うので
お茶の用意をしていたら、後ろから彼が抱きしめて呟いた。

「早く抱きたい。」

いつも冷静なタイプなのにちょっと珍しいことだったけど
「今お茶の仕度をしてるから待っててね。」
と言っても腕の力は強いまま。

振り向こうとするとそのままキスをしてくるから
ケーキもお茶もそっちのけで二人でベッドで抱き合ってしまい
気が付くとポットのお湯もとっくに冷めた時間になっていた。

二人で深く抱き合った後でも体を離してはくれなかった。
彼がギュっと抱きしめて何度も何度も顔中にキスをするから
この日、丁寧にメイクをしたのに台無しでも私はとても幸せな気分。

「いつもホテルでごめんね。」とひろが耳元で珍しく謝った。

口数が少ないひとだからそんな短い言葉だったけど
私にはちゃんと理解できたので

「ううん。こうやって肌を重ねることができる場所は
 ホテルしかないんだから私は別に何も気にしていないよ。」と答えた。

それから一緒にお風呂に入って
私はひろのモノを美味しく味わっていたら
何だかすごく愛しくなって自分から上に乗って
自分でも不思議なくらいに激しく彼を求めた。

お風呂から出て出しっぱなしのケーキとアイスを
お互いの唇と一緒に味わって食べた。

フォークで差してお互いの口に運んで
それを自分も一緒に味わうという楽しい時間を過ごして
そのまま抱き合っていつの間にか寝入ってしまい
気づいたときにはもうタイムリミット。

いつもそうなんだけど慌てて身支度を整えて
時間を気にする私を気遣って
ひろはひとつ後の新幹線で帰ると告げた。

発車時刻まで30分。
構内のカフェでコーヒーを飲み、私は彼にプレゼントを渡した。

「いつも一緒に持ち歩いてもらって
 私の代わりに優しくニギニギしてもらえそうだから。」

と冗談半分で言ったけど、彼に贈ったのは
これが本心のマイクロソフト社の最新型のコードレスのモバイル用マウス。

本当はいつも身に着けてほしいネクタイとか財布とか
そんなモノが一般的なのかもしれないけれど
IT業界で仕事をするひろがいつも持ち歩いていても
邪魔にもならず誰も何も疑わないさり気ない必需品だから
きっとひっそりといつも私の代わりに
彼の仕事用バッグの片隅に入れて一緒にいられるであろうプレゼント。

今度ね、ちゃんとうさちゃんにプレゼントを用意するからね。
とひろは言ってくれたけど。

「あなたにこうやって逢えることが一番の私にとってのプレゼントなの。」







来年もあなたの元気でステキな笑顔がまた見られますように。



夢うさぎ |MAIL

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