A Thousand Blessings
2004年1月〜最新|ひとつ前に戻る|ひとつ先に進む
50代に突入してもやっぱりマーラーなのか。マーラーからは一生離れられないのね。 CDラックの4〜5段くらいが全部マーラーだった時期があります。 マーラーの演奏って、指揮者やオケで印象がすごく変わるから、いろいろ聴いて みたくなります。もったいない話で(笑)。 細かく言えば、第1楽章は○○の指揮で、第2楽章は××の指揮で聴きたい、 といった具合になるんだけど、 とりあえず≪今、無人島に持っていくマーラーの交響曲のCD≫ (ほんとこういう企画好きですねー、僕は(笑))
ということで各曲1枚を選んじゃった。
20代、30代、40代、、そして50代と好みの変遷を実感するわ〜。 でもって、ズラ〜っと。
ただ、「2番」と「7番」は、迷っているんですよ。 今の心境としては、小澤とクーベリックかな。明日は、2枚とも テンシュテットになるかも(笑)。 全集を買うなら、迷うことなく、テンシュテットを! テンシュテットの凄さが分かってきたのは、割と遅くて 世間での高評価をちょっと疑う時期もあったりして。
テンシュテットが指揮する「1番」は評価の高いロンドンフィル盤よりも 僕はシカゴ響盤の方が好きですね。低弦と金管に圧倒されるから。
小澤/サイトウキネンの「2番」は日本人が指揮したマーラーの最高傑作 という意味だけではなく、小澤という指揮者の特質(絶妙なバランス感覚)が 如何なく発揮されているという点でも必聴でしょうね。
「3番」はバーンスタイン/NYPの新録が登場するまでは、 クーベリック/バイエルン放送響盤とホーレンシュタイン/ロンドン響盤を 愛聴していました。バーンスタインの登場で、それらは吹っ飛びました(笑)。
「4番」は20代からずっとバーンスタイン/NYPの旧盤を聴いています。 レリ・グリストの声があまりにも可愛くて!!演奏だけをとれば、 テンシュテットや小澤、アバドあたりを選ぶかもしれませんが、 何しろレリ・グリスト命なので(笑)。
ラトルの「5番」は想像通りの出来なので、嬉しかったですね。 全ての音に意味を持たせようとするラトルの指揮は、ベルリンフィルのような ずば抜けた技術を持ったオケが相手だと、こんなに特別な輝きを放つんですね。 好き嫌いは分かれる演奏ですが、僕は夢中です。CDより絶対にDVDで聴くべき。 音が圧倒的にいいです。
「6番」は文句なくテンシュテット盤。今後、これ以上の「6番」は現れないと 思いますよ。圧倒的な超名演!100回聴いても、ドキドキします。
「7番」は世間で言うほど難解ではありませんが、どこを聴きどころにしてよいか、 ちょっと迷う作品ではありますが。陰と陽が分裂症気味に次から次へと入れ替わるのを 楽しみたければ、テンシュテット盤を。意外なまでの人懐っこさを味わいたければ、 クーベリック盤でしょうね。
「8番」も「6番」同様、今後これ以上のものは現れないと断言しちゃいます。 テンシュテットの全キャリアの中の≪金字塔≫でしょうね! DVDでの購入をお薦めします。クライマックスでは、涙が止まりません。 マーラー関連の全音源の中で一枚だけ選ぶとしたら、 迷うことなくこのDVDを!!
「9番」は、ウィーンフィルの豊かな弦を味わい尽くせるという意味で ラトル盤を。もちろんラトルのオリジナルな解釈も興味深いです。 他には、バルビローリ/ベルリンフィル盤、ノイマン/チェコフィル盤、 未CD化の小澤/ボストン響(最後の演奏会?のライブ)をお薦め。
「大地の歌」もテンシュテット盤を聴いて、他のCDはすべて処分しちゃいました。 絶対的名盤です。買わなければいけないCDですよ〜(笑)。
※ テンシュテットの「1番」「6番」「8番」「大地の歌」に関しては こちらを参考にしてみて下さい→■&■&■ そして許光俊のこんなのも→■
交響曲第1番 「テンシュテット指揮/シカゴ響」DVD (1990年録音)
交響曲第2番 「小澤征爾指揮/サイトウキネン」(2000年録音)
交響曲第3番 「バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル」(1987年録音)
交響曲第4番 「バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル」(1960年録音)
交響曲第5番 「ラトル指揮/ベルリン・フィル」DVD (2002年録音)
交響曲第6番 「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」(1991年録音)
交響曲第7番 「クーベリック指揮/バイエルン放送響」(1970年録音)
交響曲第8番 「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」DVD (1991年ライブ録音)
交響曲第9番 「ラトル指揮/ウィーン・フィル」(1993年録音)
大地の歌 「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」(1982&84録音)
響 一朗
|