インコの巣の観察日記
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2006年03月10日(金) マキシ・ロドリゲス

サスガに3月はフツーの月とは違う。忙しいったらありゃしない!!(笑)

どんな業種でもそうだとは思いますが、殊更、金融業なんて世界にいると...ネ。

3月の数字で平成18年度の我が社の業績は確定するから、

だから、積み上げられるだけ積み上げようと、みんな必死。予算必達!!(笑)



今年ウチの支店は、すっごく業績評価悪いんですが、やっぱりTablaは1枚目に載らなきゃ!!(笑)

降格圏内彷徨いたくないですよぉ〜、来年度のボーナスの査定に響くし(爆)

私に出来ることって言えば、営業支援だから...Espanyolを応援するのと同時に

営業部門の皆が心置きなく力発揮して数字挙げられるよう、色々と頑張って助けてあげなきゃ。

同僚にPochettinoのような男前が居たら、もう、死ぬ気で頑張るんだけどな、お仕事...(笑)





Madrid Derbyは結局録画しなかった...だってMaxi出てないし(笑)

そのMaxi Rodriguez...最近ではAtleticoのサポからものすごく頼りにされているようで、

ここ日本でも、先日のDerby敗戦を受けて「イバガサとマキシがいなきゃダメだ」と言うような、

そんな意見を多々見かけ、「うわぁ〜、Maxiってば凄いじゃん!! 」と1人喜んでいたのでした。




Maxiが世界的に名を売ったのは、2001年のWorld Youth。

あの時に彼のポテンシャルの高さに、多くの人が気が付いたはずです。

ただ、インパクトと言う点ではSaviolaだとかD’Alessandro、あるいはColocciniの方が強かったし、

彼のことが話題に上ることは、ここ日本では殆どなかったように記憶しています。


おまけに、NOBから移籍した先が...Espanyolと言う、これまた地味なチームだった為に、

更に彼に興味を持ってくれる人は、見つけるのがとても困難で...(笑)


だから、彼が大阪・長居で初めて代表のCamisetaを身に纏い、そして初めてゴールを決めた時も、

人々の関心は驚くほど低かった...Gabi Heinze並みに...(爆)

えぇ、あの当時Gabi Heinzeのファンって、ぜっんぜん居なかったんですよ、信じられないでしょ??(笑)



この試合のために全国から集まった、アルゼンチン代表好きな友人たちとお喋りしてた時にも

「Pochettinoいないけれど...今回のお目当ては??」と聞かれて「GabiとMaxi!!」と

ニコニコ笑顔で答える私に「スミマセン...顔が分かりません」と言われたのでした(苦笑)

「PSGとEspanyolでそれぞれプレーしてる、Pochettinoと同じNOB出身の子たちだよ??」と言うと

「スミマセン、フランスもスペインも見てません(汗)」と返された...(爆)

↑フランスは見てない...つまりは、Gabiだけでなく、Pochettinoのプレーも皆は見てくれてなかったのね(苦笑)



あの頃のアルゼンチン代表は、Serie族が最大派閥だったし...Liga族 = Valencia族

こんな図式が成り立っていたから、当然GabiもMaxiも、超マイナーな選手だったんですよ。

で、私は頑張ってその場で啓蒙活動に励んでいたワケです。




少し話しは逸れてしまいましたが...今まで、正当にMaxiのことを評価してくれる人って

私の周りには居なかったし、ネット上でもEspanyolのことを好ましく思う人たちが

「良い選手だよ」と褒めてくれるだけで、それも大抵の場合は周囲が反応を示さずスルーされてた...

更に言えば、Bielsaがそれほど彼を重用してなかったので(どっちかと言うと、

Mauro Rosalesの方が好きだったですよね)南米選手権にもアテネ五輪にも不参加、

人々の注目を集めることは皆無でしたよね。




「Maxiの良さが自分にはイマイチ良く分からない」と言う書き込みを目にした時

不思議に思ったけれど、それと同時にある意味物凄く納得出来たのでした。



彼らにとってMaxiは得体の知れない選手だから、分からなくて当然。

オマケに、彼は、とても高い能力を持ちながらも、それを上手く発揮できずにいたから。

Espanyolに移籍してきて暫くは... 「フツーの選手」のプレーしか出来ていなかったから。




「こんな選手じゃないのに。」「もっと出来る選手のはずなのに。」

暗闇の中、必死に手を伸ばして前へ進もうと一生懸命になってる...

そんなMaxiの姿を見ることは、本当にもどかしかった。





コレは、私だけが感じてるのかも知れませんが、Maxiが変わったのは、

Luis Fernandezが監督になってからだと、そんな風に思います。

あの時、LuisがMaxiに要求したコトって、相当にキツイものだったでしょ??

サイドから中まで、かなり広いスペースを任され、守備と攻撃両面において要となれ、

そんな風に言われていたんじゃないかしら??

だってMaxiはDe la Peñaの守備面の負担をハッキリ言って一手に引き受けてた感がありましたから(笑)



もちろん、Angel Moralesだとか、あるいはAlex Fernandez、Fredsonなど、

中盤の底を務める選手たちがカバーに入っていたけれど、今よりも守備をしなかった、

Ivan De la Peñaを支えていたのは、Maxiの運動量に負うところが大きかったと、

そんな風に感じてたのは、私だけじゃないのではないでしょうか??



現に、Maxiは途中交代が多かったですよね。アレはLuis Fernandezも

90分最後まで持たせるつもりはなかったからです(笑) 全力で走らされて、

限界が来たら交代って言う...かなり、Maxiにはムチャさせてたと、思います、ハイ(笑)


あの時に、何か1つ吹っ切れたような、そんな感じがするんですよね。

自分のスタミナと攻守両面に於ける万能性だとか、あるいは適応性と言ったものを、

やっと上手く引き出してくれる監督に巡り会ったと言うのかしら??

Maxiの能力を試合で具現化させる道筋をLuis Fernandezは示してやれたんじゃないのかなぁ...

と、そんな風に考えているワケです。





04-05シーズンが始まった時...開幕戦のDeportivo戦の中継を見て、そして第2節の

Betis戦のハイライトを見て...Maxiの活躍を予感せずには居られなかったのは、私だけでしょうか??


だって、もう、このBetis戦のMaxiってばスゴかったんだもの!!

あんなに自信に満ちて、揺ぎ無い強い気持ちでゴールを決めるMaxiって過去にはなかったですから。

「あぁ、自信掴んだんだなぁ...」 漠然と、その時感じたことは間違いではなかったのです。

だってそれは、Maxiが決めた15ゴールと言う結果によってシーズン終了時に判明したのですから。





Atleticoのファンから頼りにされるMaxi。ずっと彼を見てきた私には、「あのMaxiが!!」と、

ビックリすると同時に「彼なら、あのくらい出来て当然!!」と相反する2つの気持ちが心に溢れてきます。


Rojiblancaを身に纏ったMaxiは、更に一段と強い光を放つ選手になったように思います。

今年6月...ドイツの地で「Pochettinoいないけれど...今回のお目当ては??」と聞かれて

「GabiとMaxi!!」と答えたら...もう「分かりません」とは、決して言われることはないでしょうね(笑)





Maxiも子供だけれど...さらにお犬様Luxが!! 童顔だから更に幼い...(笑)










実は今...かつてのMaxiに感じたのと同じ思いを、私はPablo Zabaletaにも感じているのです。

「こんな選手じゃないのに。」「もっと出来る選手のはずなのに。」

暗闇の中、必死に手を伸ばして前へ進もうと一生懸命になってる...

そんなPablitoの姿を見ることは、本当にもどかしいのです(苦笑)




いつか、自信に溢れた姿でMontjuicのピッチを駆けるPablitoを見ながら、

「やっと、本当の姿を見せられるようになったよね」と、そう言える日が

早くやってくることを願って止みません。! Animo Pablo !




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