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 ■ 悪夢
 
 たまに思い出す
 銀行に勤めていた頃の話
 
 融資に配属された
 
 住宅ローン
 
 ブラックリスト
 
 個人情報
 
 自己破産
 
 毎日、振り込まれたお金をローンのために勝手に引き落とす
 少しの罪悪感
 それと
 組めないローンは組むものじゃない
 
 自己破産…
 たった1000円も払えなくてする人
 
 住宅ローン
 払いきれなくて滞納しすぎる人
 ブラックリスト
 
 やりきれない。
 
 お金が入ったのが端末で調べて分かったら
 即引き落とす
 ワタシは鬼か…
 
 1円でも合わなければ、ゴミ箱さえひっくり返し
 伝票が無いかどうか調べる
 細かい仕事である。
 
 占いでは必ず、銀行員が合ってるとか弁護士が良いとか
 真面目な仕事が合ってると言われる。
 
 しかし、ワタシは 几帳面な面もあるもので
 それが辛いのだ
 ローンが払えない。
 それは・・・どんな気持ちなのだろう
 
 息子の結婚式のためにブライダルローンを使う人
 そこまでして結婚式をするのはなぜ?
 そのために貯金はしないのだろうか
 係長とそんな事を良く話しあってた
 結婚式のためにローンなんてトンデモナイ。よね。
 なんてさ。
 
 前の職場も金融だったけれど
 それは定期預金担当だったから
 少しは気は重くないわけでもなかった
 でも、途中解約する人は多かった
 
 理由を聞かなきゃいけない
 「自分の金を下ろすのになんで理由を言わなきゃいけないんだ!!!」
 そう怒られるのもしばしばあった。
 ワタシだってそう思う。
 でも何故か規則なのだ。
 
 金は天下の回り物?
 
 一億の現金を見たこともあった。
 なんでも定期預金にするとかで
 かなりの高さになってたのは覚えてる
 
 ワタシにとって仕事をしている上での
 金というものは
 商売道具でしかなかった。
 
 お金があっていいなとも
 思わなかった。
 不思議と。
 
 それよりも
 
 滞納している人達の事が心配でなかっただけ。
 それを心配しながらも
 入ったらすぐに引き落とす自分が嫌だった。
 
 ワタシは鬼なのだ。
 
 悪夢とは
 勤めていた頃のことを夢に見ること
 10時には寝て、それでも神経は高ぶる
 翌日は住宅ローンの実行があるだのなんだの。
 そんなので
 失敗する夢を見る。
 今そんなことを何故か思い出した。
 
 でもそれなりに充実はしていたのだとおもう。
 係長、課長
 同じ課の先輩
 大好きだった
 
 事故のせいもあって辞めざるをえなかったのは
 少しだけくやしいきもする
 あんなに毛嫌いしていた銀行の業務を
 やりがいがあると感じたのは
 やはり人間関係が良かったからだと思うのだった
 
 昔話です。
 
 
 
 
 
 2002年11月01日(金) |  |  |