岸部・・・?

目次前の日次の日


2005年07月15日(金) ヒストリー 2

その後、小5くらいで友達に遊人の「校内写生」の存在を教えてもらって愕然とした。それまで読みふけっていたものはおっさん向けの「高度成長期エロ」ないし「シュールレアリズム」だとすると、校内写生は「ヤングエロ」ないし「レアリズム」。

校内写生の流れは中1まで続き、全巻そろえたところで母親にばれた。たんすの奥の方に隠しておいたやつが、帰って来ると本棚にきれいに並べてあったのです。その日はタイミング的に最悪な日で、ニュースステーションで有害図書の話題が取り上げられていた。久米宏が有害図書の有害性を語りながら、画面には今日見つかったおれの本が有害図書の典型例として並べられていた。あのとき家族全員で見ていたけど、単なる好奇の目でみる姉達と父と、そうじゃない母とおれとは別次元にいた。母の無言のプレッシャーを勝手に感じ取ったおれは、おれがサイヤ人だったら軽く近所の家ごと吹っ飛んだであろうほどの気のエネルギーで踏ん張った。しばらくの無言のあと、

母「なんか、こういうのバッカみたいやね!」

おれ「ごちそうさま・・・。さて・・・風呂でも入るか」

思えば久米宏はこの頃からろくなこと言ってねえ。

ヤングエロといえば、いつ頃だったか、ある先輩に教えてもらったものがあった。小2〜4年頃まで付き合っていた4コ上の近所の悪い先輩で、この人はまぎれもなく不良だったけど、学校主流の不良ではなく、もっと陰湿な感じのする不良だった。この人は近所のダイエー系列のアピロスで最新ゲームをパクっては中古ゲーム屋に売るというシノギをやっているせこい不良だった。この人に、まんこの落書きとその意味を教えてもらった。教えてもらった次の日、友達に教えて放課後の学校で黒板にでっかく書いて職員室に聞こえるように叫んだものだ。この不良には7〜8歳はなれた弟がいたが、よくおれに対して「お前みたいな弟が欲しいよ」と言っていた。後に、というか今から3〜4年前、この不良の弟はジャージの上下をさかさまに着用し、頭にパンツをかぶってコンビニに派手に登場したらしい。

この先輩に教えてもらったのが「Oh!透明人間」。面白かった。「Oh!透明人間」は現在「Oh!透明人間2」として連載されている模様。こないだレンタルコミックの最新刊のところで見た。

思春期を過ぎてからは、はたち前後の頃の早朝、突然、あのエロトピアのザラ紙などから放たれていた特有の非現実的な卑猥な感じを思い出し、「エロ漫画買わないかん!」って気になって焦って買いに行ったことがあった。朝6時くらいだったと思う。エロ漫画ぶら下げて帰っていると、これから就職の面接に行ってくるという先輩に出くわし、「こんな朝から何しよん?何買ったん?」と興味津々。「エロ雑誌です」とおれ。普段は何事に対してもゲラゲラと笑う、この陽気な山口訛りの先輩もどこかそっけない感じで「おお・・、そうか。」と神妙な顔つきをした気がする。


以降、2〜3年に一度、エロ漫画市場の変化リサーチをする程度に落ち着き、今に至る。めんどくさくなったので終わる。


コメント

目次前の日次の日