 |
 |
■■■
■■
■ 白霧。
記憶がぐちゃぐちゃになった。
私に聞こえていたのは、
私のものでない、声と、「まゆ」と言う、
おそらく、名前。
ぼんやりと、朧気に見えているものもあるけど、
その先は真っ白になって見えない。
少し前の、記憶のはず・・・。
こびりついて離れない一枚の写真。
はみ出た内臓と、なくなった片足。血の海。
おぞましい笑みを浮かべた自分。
高らかに笑った声。
想像がつく。
だけど、解かりたくない。
ずっと聞こえ続ける、誰かの笑い声。
視界を横切る黒いもの、紅く染まって見えるまわり。
すべて、幻聴と幻覚で片付けてきた。
声をなくして、
涙も出なくなって、
笑いも、ひきつって。
時折見る、手や、足や、身体が、
まるで自分のものでないように感じて。
・・・ああ、前に一度。
つけた覚えのない傷があったっけ。
・・・側に、いてくれませんか。
私が、私でいられるように。
2002年08月08日(木)
|
|
 |