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■ 飛散。
殺意というのは、
泉のように湧きあがってくるものだ。と。
そう認識していたはずなのですが、
ある日を境にそれは形を変えて、
自分の意図しない所に離れてしまったようです。
離れた、とはいっても、
私自身の歪んだ願望がなくなったわけではないですし、
むしろそれはエスカレートする一方なのですが。
なんだか、つかめなくなってしまった。
というのが正直な感想です。
あの人だけだ、と限定していた思いは、
時折「誰でもいい」という最悪な形に姿を変えます。
この左腕は、
もう自分自身の存在を確かめるための行為ではありません。
歪んでいく欲望の矛先なのです。
これだけですむならどれだけいいでしょう。
もう、私は満足出来ないのです。
痛みはいらないのです。
血と、肉が欲しいのです。
裂けた腹から見える内臓が欲しいのです。
それを止めるため、私は左腕に手錠をかけます。
離せ、と私が言います。
それを受け流そうと、無表情で応じる私もいます。
ただ、笑っている私もいます。
あれほど抱きしめ、執着していたはずのぬいぐるみを、
壁に叩きつけ、踏みにじります。
そして抱き上げ、再び愛しげに抱きしめます。
何をやっているんだ、と声をだせば、
違う!と否定する私もいます。
人間の形をしていたはずの私が、
バラバラに飛散して、想いだけが残っている。
そんな気すらして。
もう一度集めて、抱きしめて欲しいのですが、
こんな時に誰かを求めるのは、自殺行為でしょうから。
たとえ刃物を遠ざけても、
肉、食べたくなっちゃいますから、
噛み千切っちゃいますから。
涙も、声も、何も出ません。
残ってるのは、無表情だけ。
抑圧、するもんじゃないですね。
さっさと、やっちゃうべきでした。
そしたら、楽になれたのに。
2002年08月10日(土)
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