空虚。
しずく。



 思案、その果てにあるもの。

今、目の前にいる彼女は。

私がどれだけ本気なのかを知らない。

同様に私も、

彼女がどれだけ本気なのかを知らない。


まずい酒。

無音の部屋。


買ってきた本を読み終えた喪失感。


かけめぐるのは、歪み。


・・・探し物が、見つからない。

触れるすべてのものから伝わる感覚は、

自分のものではない。

霧がかった記憶の端々から覗く、

親しき人と笑い合う女も。

私ではない。


意識だけが遠い果てにあるようなのに、

こうしてキーボードに触れ、想いを形にする行為は、

まぎれもなく私の意志で行われているもの。


だけど、私の腕はこんなに傷付いてはいない。


それ、止めてくれないか。

耳障りなんだ、あんたの笑い声。

慣れていたはずの、声も。イラつく。


違う。そうじゃない。これは。それも。


じゃあ、なに?


*****************

君と二人、イチゴフラッペを食べた。

なんだかイラついてきて、

少しだけ僕の理想を語った。


好きな人がいるんだ。

でも、好きになれないんだ。

殺したくなるんだ。


毎日、一緒に眠るんだ。

出かけるときには、「いってきます」を言って。

時々、お土産も買ってくるんだ。

でも、だんだん汚くなってくるんだ。

だから


嫌だ、って言ってるのに。

言うこと聞かないんです、私。

困ったな。

また、声がする。

あの女の、高笑いが。

うるさいって、言ってるのにねぇ、

聞かないんですよ、彼女。

そのうちね、あっちこっちから聞こえてきて。

なにがそんなにおかしいんだ、って。

でもいいですよねぇ、そんな風に笑えるのって。

うらやましすぎて腹立つんですよ、余計。

そう考えたら私のこと嘲笑ってるんじゃないか、

って思ってね。

問い詰めてもやっぱり笑ってるんですよ。

本当に腹たつやつらでねえ、

姿が見えないから余計だけども。

ふと思えばすぐに笑いやがる。

殺したいぐらいうざったいっすよ

いい加減にしやがれってんだ

ああ、あぶないあぶない。

パソコンに酒ぶっかけそうになりましたよ

使い物にならなくなったら怒られちまわぁ


もうすぐ、あの人達かえってくるんだけど・・・、

すごく嫌な感じがする。イライラする。・・・寝よう。


*****************

誰も狂っていない。

世界も狂っていない。

私も狂っていない。


みんな、狂っている。

2002年08月11日(日)
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