空虚。
しずく。



 欲望、その矛先。

一番近くにある対象は、

自分の身体しかないから。

それ以外を、傷つけるわけにはいかないから。

この身体は、私ではなくて。

誰か別の・・・そう愛しい人の。

もの、だと思い込んで、傷つけた。


自身を切りつけながら笑うのは、

とても滑稽で、とても哀しくて、とても苛立った。


"殴られた"顔がヒリヒリと痛んで、

塞がらぬまま水に晒した傷口も少し、痛んだ。

それを抉るように爪を立てて、再び皮膚を破った。

久しぶりに味わう血液は、苦い、鉄の味がした。

2002年08月12日(月)
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