空虚。
しずく。



 好きでいたい、嫌いな人。

電気を消して、

泣きながらメールを打った。

突き刺さった刃を、抜いて欲しかった。

縛られた手に絡み付く鎖を、解いて欲しかった。


あたたかなぬいぐるみを抱きしめていた。

胃が、しくしくと痛んだ。

ランプのついた画面を、ぼうっと眺めていた。




私は、愛したつもり。

あなたは、嫌いだったかもしれないけど。

私は、あなたの愛が欲しかったよ。

もう、あきらめるしかないけれど。

それでもまだ、好きだよ。

多分、一生嫌いにはなれないし、なりたくない。

何も、望んだつもりなんか無かった。

いい親になってね、なんて一度も言わなかった。

だけどあなたは、いい子になれ、と言ったよね。

それでも、好きだったよ。


あなたに私を否定する権利はない。

お馴染みの理由を持ち出して逃げようとしないで。


あなたなんか、大嫌い。

もうずっと前から、親だなんて思ってない。

そんな資格もきっと、あなたにはない。


それでも私は、あなたが好きだよ。

・・・ただ一人の、親だから。



2002年08月13日(火)
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