空虚。
しずく。



 数。

手を振って笑顔で別れた瞬間、

どっと力が抜けた。

壁を殴りたい衝動にもかられた。

だけど、それは、帰ってからだ。

生憎、カッターも持ち合わせていない。

怒りや、悲しみや、憎しみ。

負の感情が一気に押し寄せる。


夜のネオン街を走り抜ける。

「Null,eins,zwei,drei,vier,fuenf,
 sechs,sieben,acht,neun,zehn・・・」

そこまで数えて、再び繰り返す。

何度も、何度も。


ただ数字を数えるだけで、落ち着くはずもないけれど。


「これ以上、何を望むと?」

震える身体を、押さえて呟いた。


いつも、いつもそうだ。

どうしてこんなに不安にならなきゃいけないんだ。

それでも、私が悪いのか?

誰も悪くない?冗談を言うな。

いいや、言わせてもらうさ。


そんな、葛藤を繰り返して。

耐え切れなくなったときに、呟く、

「もう、嫌だ。」

それに全てを閉じ込めて、歯を食いしばって。

耐える。それ以外、知らない。


何の解決にもなってないってわかってる。

だけど、これを言葉にするのはまだ怖いんだ。

嫌われたくない、のもそうだし、傷つけたくない。


自分だけが傷つけばいい、なんていうのは、

やっぱり綺麗事で、押し付けがましいかもしれないけど。


・・・今日も、閉じ込めて、眠ろう。

そのたび、私は汚く醜くなっていくけど・・・、

こんな思いは、発散しちゃいけないんだ。


誰も、傷つけちゃいけない。

誰も、傷つけたくない。


そしたら、誰も私を傷つけない?


それも、また。嘘。

2002年08月25日(日)
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