空虚。
しずく。



 孤独。

写真で見るあなたは、とても虚ろな瞳をしていた。

端整な顔立ち。綺麗なブルーの瞳。

その心に、計り知れない闇を抱えているのに。

あなたが突き動かされた衝動、

私は少しだけ理解出来る、と思いました。


・・・あなたは何も語らず、逝ってしまったけれど。


デスクトップに映された、

あなたの写真を指でなぞる。

『Jeffrey Dahmer』

「いい、名前ですね。」

そう、笑いかけました。

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借りてきたホラームービーを見て、

逃げまどう女を追いかける殺人者に気持ちを重ねる。

心臓が高鳴って、唇が笑みの形を作る。

右手に、カッター。

画面上に血飛沫が映し出されると同時に、腕を切る。

笑いが止まらない。

高鳴りも、やまない。

手を伸ばせば、そこは濡れていて。


深夜に一人。

画面からは叫び声。

右手に握られたカッター。

出血する、左腕。

声となって漏れる、笑い。


ああ、クセになりそうだ。

2002年08月30日(金)
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