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■ モノトーン。
目覚めの一言が、「最悪だ」だった。
得体のしれない感じがずっと付き纏っている。
何度も、目が覚めた。
強烈な死の感じに耐えられなくなったから。
なのに、目を開ければその映像はどこにも残っていない。
再び眠りに落ちる。
また、目覚める。
同じだ。
そんなことをずっと繰り返して、朝になった。
まだ、付き纏っている。・・・最悪だ。
必死に昨夜の記憶を引っ張り出す。
手錠をかけた。机に座った。何か書いた。
紙に残っている文字。・・・書いたよな、確か。
それすらも、朧気。
自分の日記を開いて、昨夜何があったかを知る。
そうか、久しぶりにビデオ見てたんだ。
で、そのあと落ち着かなくなって・・・。
鮮明には覚え出せなくとも、
ぽつりぽつりと、映像が浮かんだ。
気持ちを切り替えようとシャワーを浴びて、
髪の毛を手ですくと、面白いように抜け落ちた。
手のひらに乗った黒い束を見て、苦笑する。
『はげしずく〜』
あの人のからかうような声が聞こえた。
『はげないもん、大丈夫だもん。』
交わすように呟いて、ちょっと笑った。
「・・・あの人、だけだな、私が私でいられるの。」
意地っ張りで、馬鹿で、すぐ突っ走るけど。
そんな自分でも、いーんでない?
冷静で、真面目な良い子よりも、ずっと楽しいや。
まだまだ上手く笑えないけど、
ちょっとずつ取り戻していけるよね。
・・・そう、私の頭から"死"が消えることはなく、
歪んだ妄想が消えることもまた、ないけれど。
*
『人間の人生はどこまでが定められたことで、 どこまでを自分で支配できるんだろう?』
J.L.D
1991/08/14
2002年09月12日(木)
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