空虚。
しずく。



 はじめて。

私はあなたの欲しいものは、与えてあげられない。

だけど、それを薄れさせる快楽は与えてあげられる。

欲しくなったら、いつだってあげる。

私はあなたになら、なんだってあげる。

身体も、心も、命も。

都合のいい女でいい。

だから、それだけでも私を必要として欲しい。


・・・なんて、ね。


人の前で、こんなに感情をあらわした事は、ない。

お酒の力を借りていても、こんなには、なれない。

「嫌だ」と。「殺したくない」と。心から、思った。

見透かしたように、「君なんかに殺されないよ」

と、あなたは、笑って。

もう、随分久しぶりに。人の前で、泣いた。

うるさいくらいの声も、やんで。

一転の曇りもない、気持ちで、思考で、

あなたに、向き合えた。


少しだけ、お酒に感謝。


初めてだったね。

自分から服脱いだのも。

あんなに積極的になったのも。

あんな、あなたを見たのも。

誉めてくれたのも。

・・・私の名前、呼んでくれたのも。

初めて、だったね。


根底にあるのは、支配かもしれないけど、

本当に、愛しかった、綺麗だった、可愛かった。

ふふ、こんなこと言えるのも、抱いてる間だけだけど、ね。

2002年10月16日(水)
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